アジア初の円筒型浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備本体が完成

2023-12-07 10:59:15  CRI

 中国海洋石油グループ(CNOOC)が6日に明らかにしたところによると、中国が独自に設計・建造したアジア初の円筒型浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)「海洋石油122」は、中国東部の山東省青島で本体の建設が完了しました。

△アジア初の新型FPSO船体の建設が完了

 巨大なボウルのような形をしたこの洋上石油精錬所は、原油を汲み上げ、精製後に貯蔵し、さらに外部への輸送などの機能を備えています。本体は船体と上部機能モジュールの二つで構成され、総重量は約3万6000トンで、約50万個の部品で組み立てられています。同装置の排水量は10万トン、石油・ガスの最大貯蔵量は6万トンに達し、設計耐用年数は30年で、15年ドックに戻ることなく連続で洋上での生産活動を維持できます。

 従来の船舶型に比べ、円筒型のFPSOはよりコンパクトで、貯蔵効率が明らかに向上するほか、厳しい海洋気象条件に対する強い対応能力、より少ない鋼材使用量、高い経済的合理性などのメリットがあります。世界にはこれまでに6基の円筒型FPSOがあり、いずれも欧州と南米地域で利用されていました。「海洋石油122」はアジアの海域にとって初の円筒型FPSOとなっています。(ZHL、野谷)


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