北京
PM2.577
23/19

中国台湾の人気ロックバンド「メイデイ」(資料写真)
中国台湾の人気ロックバンド「メイデイ(五月天、Mayday)」がコンサートで口パクをしていたのではないかという疑惑が浮上し、中国のSNS上で話題となっています。
中国のソーシャルメディアのある投稿者が、ファンが「メイデイ」のコンサート会場で録音した音声から専門のソフトを使って声のみを抽出し、同じ曲のスタジオ収録版と音源分析をしたところ、「メイデイ」が11月16日の上海でのコンサートで歌った12曲のうち、半分近くが口パクだったと指摘しています。また、この投稿者は、同じ方法で「メイデイ」が11月28日にロンドンで開催したコンサートのライブ音声を分析した結果、それらの曲にも口パクがあったと主張しています。
これに対し、「メイデイ」の所属事務所は、「『メイデイ』のコンサートツアー中に口パク行為は一切存在せず、ネット上の口パクについての発言は悪意ある誹謗中傷だ」とした上で、「12月8日に予定されているパリコンサートでは、中国のSNS『微博(ウェイボー)』で生中継するので、みんなに参加してもらい、証人になってもらう」と発表しました。
「メイデイ」の上海コンサートで収録された映像や音声は、既に上海市の文化観光管理当局に引き渡されており、科学的な分析を経て調査結果が発表されます。
中国の法規である「商業性公演管理条例」は、公演の主催側や出演者に口パクを禁止しており、違反した場合、違法に得た所得を没収した上で、違法に得た所得の3倍以上5倍以下の罰金を科すとされています。(鵬、坂下)