中国 庫布其200万キロワット太陽光発電による砂漠化防止プロジェクト フル容量のグリッド接続を実現

2023-12-04 14:00:08  CRI

 中国北部の内蒙古自治区にある庫布其(クブチ)200万キロワット太陽光発電による砂漠化防止プロジェクトがこのほど、内蒙古鄂尔多斯(オルドス)市でフル容量のグリッド接続を実現しました。これは現在、中国の単体としては最大規模の太陽光発電による砂漠化防止プロジェクトであり、このプロジェクトでは年間平均41億キロワット時のグリーン電力を生産し、毎年標準炭123万トン分の燃焼を節約でき、二酸化炭素排出量を319万8000トン、二酸化硫黄排出量を2万9500トン、窒素酸化物排出量を8600トン、スモッグの排出量を1万2300トン、それぞれ削減可能となります。

 

庫布其200万キロワット太陽光発電による砂漠化防止プロジェクト

 プロジェクト責任者である趙金泉氏によると、このプロジェクトは「パネル上の両面で発電、パネル下の2層での生態栽培、パネル間での2層の養殖」という立体生態太陽光発電による砂漠化防止モデルを採用し、2層ガラスモジュールによるパネル上の両面発電を実現し、発電量を5%~10%増加させました。パネル下では良質な牧草や薬材などの作物を栽培し、立体的な生態栽培を実現します。パネル間では、先に鶏、後に羊を飼うという「家畜・家禽・草結合」による砂漠化防止技術を用いて、家畜・家禽の糞便によって砂漠を畑に戻すことを実施しました。「パネル上での発電、パネル下での栽培、パネル間での養殖、砂の土への改良、農村振興」という「太陽光発電プラス」の多重効果を総合的に実現しているということです。

 プロジェクトの建設は地方経済の発展と農牧民の雇用をも牽引しました。プロジェクトの建設期間中は延べ1000人以上の農牧民を雇用しました。また、プロジェクトの運営に当たっては、「会社プラス農家プラス協同組合」という農村振興互助モデルを通じて、毎年500人を安定して雇用し、コンポーネントの洗浄、パネルの下の農作物の栽培と管理、牧畜業養殖などの仕事に従事させています。(藍、坂下)

 

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