【CRI時評】欧米企業が「チェーン」のために中国に集う

2023-11-30 13:06:14  CRI

 北京で28日に開幕した第1回中国国際サプライチェーン促進博覧会は多くの欧米企業を引き寄せた。その出展数は予想を大きく上回り、海外からの出展者数全体の36%を占めた。サプライチェーンをテーマにした世界初の国家レベルの展示会である今回のサプライチェーン博では、「スマートカー」「グリーン農業」「デジタル技術」などの五大チェーン展示エリアとサービス展示エリアが設けられた。5日間の会期中、55カ国・地域の企業500社余りが、各チェーンにおける新技術、新製品、新サービスを展示する。

 多くの欧米企業が「チェーン」のために集ったという事実は、行政手段では市場の法則を変えられず、グローバル産業チェーン・サプライチェーンから中国を排除できないことを物語る。

 ある専門家の分析によると、グローバル化が逆流に遭遇し、産業チェーン・サプライチェーンが打撃を受ける中、サプライチェーン博が「世界をつなぎ、未来を共に築く」をテーマにしたことはとても大きな現実的意義があり、グローバル産業チェーン・サプライチェーンを守るという中国の理念が全世界の商工業界の共感を呼んでいる。米航空貨物大手フェデックスの上級副総裁、陳嘉良氏はCRI時評の取材に応じ、安全で安定的、円滑かつ効率的、開放的かつ包容的、互恵的かつウィンウィンな産業チェーン・サプライチェーンを共同で構築するという中国の構想について、「われわれの発展の方向性と非常に一致しており、中国への投資と長期的発展に対するわれわれの信念を確かなものにした」と語った。

 欧米企業が中国を選択したことは、グローバルサプライチェーンの正常な運営を確保する上での中国の重要性も反映している。今回のサプライチェーン博が発表した「グローバルサプライチェーン促進報告書」によると、中国は、グローバルサプライチェーン協力に向けて、超大規模な市場のチャンス、分類が網羅された産業のチャンス、外部に開放された政策のチャンス、勢いよく現れ続けるイノベーションのチャンスを提供する。

 国際環境が複雑さ・厳しさを増す中、中国経済の強靭(きょうじん)性と、不断に対外開放を拡大し、ビジネス環境を改善する揺るぎない態度は、外資の中国市場開拓にさらに多くの可能性を提供する。中国の今年第1~3四半期の国内総生産(GDP)成長率は5.2%で、世界の「機関車」としての地位を保った。中国国際貿易促進委員会の最新の報告書によると、回答した外資企業の8割以上が中国のビジネス環境について「満足またはそれ以上」と評価し、7割が中国での産業チェーン配置の方向性について「安定維持」と答えた。

 「グローバル経済が『冬眠』を経て危機に陥っていることは、グローバルサプライチェーンを強化するために新たなプランとより強力な協力が必要であることを世界に告げている」。今回のサプライチェーン博でのインドネシアのジョコ大統領のこの言葉は、グローバル産業チェーン・サプライチェーン協力の参加者、建設者になるべきであり、破壊者、かく乱者になってはならないということを、人々に注意している。(CRI論説員)

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