北京
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中国製大容量電池ハイブリッドRORO式客船
中国船舶集団傘下の広船国際が製造した大容量電池ハイブリッドRORO式客船が29日、発注した英国の船主に引き渡されました。このことで、世界初の大容量電池ハイブリッドRORO式客船2隻が引き渡されたことになります。
29日に引き渡された大容量ハイブリッドRORO式客船は全長230.5メートルで、全幅が30.8メートルで、島や港湾を結んで旅客や車両を輸送する通勤用フェリーとして使われます。定員は1500人で各種車両を700台輸送でき、船の旅客公共エリアは1万平方メートルを上回ります。
内装は100%の国産化を実現
他のRORO式客船と大きく異なる点は、世界初のダブル船首のデザインを採用したことです。船首と船尾は全く同じ構造で、それぞれに操舵室が1つあります。このダブル船首の採用により、操縦機能が大いに向上し、出港と入港の際には転回する必要がなくなりました。また船内には1160個の大容量電池が配置されており、電池の総容量は電気自動車(EV)150台の電池総容量に相当する8.8メガワット時です。近海で航行する場合には、電力だけで航行することで、二酸化炭素のゼロ排出を実現できます。
さらに、1万平方メートルを上回る旅客エリアには娯楽エリアや児童エリア、飲食エリアなどがあります。内装面では設計、製造、組建てなど全てで100%国産化を実現したとのことです。(Lin、鈴木)