世界に深く溶け込む中国のアパレル産業  国産衣料品が世界の半数以上に

2023-11-28 16:16:40  CRI

 中国のアパレル産業は既に世界の発展に深く溶け込んでいます。最新データによると、中国での衣料品の年間生産量は700億着余りに上り、世界の半分以上を占めています。国内の市場規模は4兆5000億元(約93兆円)で、世界の衣料品販売量の4割を占めています。2022年の衣料品の輸出額は1820億ドルで、全世界の31.7%のシェアを占めています。メイド・イン・チャイナは関連産業、イノベーション能力、規模とシステムの優位性を後ろ盾に、世界の衣料品の質と量を保障しています。

 今年に入ってから、需要不振などの複雑な問題に直面しながらも、中国のアパレル産業は依然として強じん性をみせ、回復に向かってきました。小売の面で見ると、衣料品消費の回復傾向は強まりつつあります。1月から10月までの衣料品、靴、帽子、ニット、織物の小売額は前年同期比10.2%増の1兆1126億元(約23兆円)に達しました。衣類のオンライン小売額は前年同期比7.6%増で、アパレルの輸出総額は1331億6000万ドルに達しました。

 若者は中国の伝統文化への愛着を強めており、アパレル業界では中国のオリジナルデザインがトレンドとなっています。2015年から2022年までの漢服(漢民族の伝統的な民族衣装)の市場規模は1億9000万元(約39億円)から125億4000万元(約2595億円)に増えました。明代の伝統的な衣服「馬面裙」(マミアンスカート)、故宮や敦煌とのコラボ商品などが爆発的な人気を得ています。

 新たな産業変革と消費の高度化を背景に、イノベーションは既にアパレル発展計画の中で頻繁に使われるワードとなっています。グラフェン、導電性繊維、光ファイバー、生分解性素材、次世代3Dプリンター素材などのマテリアル技術の発展により、製品のハイエンド化、スマート化、グリーン化の発展が推進されています。(Yan、坂下)

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