北京
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世界最大級のプロフェッショナルサービスファームであるプライスウォーターハウスクーパース(PwC)の中国シニアエコノミスト、趙広彬氏はこのほど、中国政府が講じた一連の刺激策の効果発揮と、民間部門の投資増加に伴い、2024年の中国の経済成長率は2023年を上回る見込みだとの見方を示しました。
△24年の中国経済成長率は23年を上回る見込み
米フォーブス誌のウェブサイトは先週、趙氏に対するインタビューの内容を掲載しました。趙氏は、23年の中国の国内総生産(GDP)成長率が、消費支出の増加に恵まれて5.5%近くになるだろうとの予測を示し、「今年第1~3四半期(1~9月)、中国の社会消費財小売総額は前年同期比6.8%増加し、中国経済のハイライトの一つとなった」と述べました。
趙氏は、「経済成長率や消費支出の好調ぶりに励まされ、来年企業が固定資産投資を増やすだろう。同時に中国への外資の投資も回復するとみられている。消費、投資、政府支出、貿易といった要因はいずれも24年に増加傾向を示すため、来年の中国の経済成長率は今年を上回る可能性がある」と述べました。
最近、多くの国際機関や外資系金融機関が相次いで23年の中国経済の見通しを上方修正しています。国際通貨基金(IMF)は23年の中国経済の成長率見通しを5.4%に、UBSグループ、ドイツ銀行、JPモルガン・チェースはいずれも5.2%に引き上げました。(ZHL、野谷)