デジタル貿易　中国と世界との「リンク」を後押し

　開催中の第2回世界デジタル貿易博覧会では、100を超えるデジタル貿易分野が世界初公開され、デジタル貿易発展の新技術、新シーン、新業態が披露されています。

　小企業の発展促進を担う南アフリカ政府の関係責任者、ストラ・エンダベニー・アブラハム氏は「中国はデジタル貿易で大きな進歩を遂げており、最も重要なのは、協力が他の大陸にも広がることだ。これによってアフリカ大陸でも利益を得ることができる」と述べました。

　浙江省義烏市では、企業スタッフが海外に輸出する貨物にバーコードを貼り付けています。住所も宛先の情報もなく、バーコード1つで、売り手から買い手までの「旅」が完了します。バーコードの背景には、デジタル技術を利用して構築された越境電子商取引の運営モデルがあります。企業はタイムリーな供給だけを担当し、運営、物流、アフターサービスなどは、国境を越えた電子商取引プラットフォームに任せています。

　デジタル貿易の重要な構成部分として、現在、中国の国境を越えた電子商取引の発展規模と成長率はすでに世界の上位に入っています。商務部国際貿易経済協力研究院の崔衛傑副院長は「デジタル貿易は、貨物貿易とサービス貿易の発展に新たな原動力を提供し、すでに中国の国際貿易発展の新たな成長点となり、対外貿易の質の高い発展を推進し、貿易強国建設を加速させる重要な支えとなっている。これは、わが国のハイレベルな対外開放の推進、国際分業の地位向上、世界のバリューチェーンのハイエンドへの格上げに強い原動力を注入している」と述べました。（Mou、CK）