中国SNS 「呼吸器合胞体ウイルス」が検索1位に

2023-11-24 15:09:33  CRI

 

輸液センターには点滴を受けた患児と家族が大勢いた

 中国のSNSでこのほど、「呼吸器合胞体ウイルス(RSV)」が検索1位になりました。北京市疾病コントロールセンター副主任で疫学首席専門家の王全意氏によると、児童病院と児童クリニックの外来受診状況を見ると、現在の子どもの呼吸器感染症の上位3位はインフルエンザ、アデノウイルス、呼吸器合胞体ウイルスとなっています。呼吸器病原学モニタリング結果を見ると、現在、北京市全域の呼吸器感染症報告症例数のトップ3は、インフルエンザ、ライノウイルス、呼吸器合胞体ウイルスの順となっています。

 北京児童病院順義婦人児童病院疾病コントロール科副主任医師の唐智超氏によると、呼吸器合胞体ウイルスは世界的に5歳以下の子どもの急性下気道感染を引き起こす最も重要なウイルス病原で、呼吸器合胞体ウイルス感染は乳幼児のウイルス性呼吸器感染による入院の第一要素であり、子どもの健康を深刻に害し、特に早産児、先天性心臓病あるいは原発性免疫不全を患う乳幼児にもたらす疾病はより重いとみられています。

 また、同病院小児科副主任の孫雪梅氏は、呼吸器合胞体ウイルス感染は永久的な免疫を生み出すことができず、感染後の臨床表現には大きな違いがあるとし、「症状が軽微な上気道感染や中耳炎になることも、深刻な下気道感染になることもあり、患児の年齢、基礎疾患、環境暴露要素および既往の呼吸器感染歴と関係がある。発見後は速やかに診察を受けなければならない」と説明しました。(雲、野谷)

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