中国の大学 1匹の野良犬を救うために川の水を放流 

2023-11-23 14:17:27  CRI

西南科技大学の警備員が川で野良犬を救う様子

 最近、中国西南部の四川省綿陽市にある西南科技大学が1匹の野良犬を救うために、学校を囲む川の水を放流したことが中国のインターネット上で熱い議論を巻き起こしています。

 先日、同大学の学生が屋外でテニスの授業を受けていた時、学校を囲んだ川の岸辺からかなりの時間にわたって犬の吠え声が聞こえたため、状況を学校の警備員に伝えました。通報を受けた警備員が調べたところ、学校を囲む川の放水口で1匹の野良犬を発見し、網袋で川からすくい上げようとしましたが、犬は網袋を恐れて、放水口の奥へ逃げ込んでしまい、一向に出てきませんでした。

 この件は校内の野良犬救助ボランティアのSNSグループに伝えられ、一部の教師と学生が放水口近くに集まり、放水口の出口に食べ物を置いて犬が出てくるよう誘いましたが、犬は一向に出てきませんでした。ある教師はエアマットのボートを借りてきて犬を救いだそうとしましたが、放水口からは一定の距離があるため、役に立ちませんでした。

 教師と学生らはそれでもこの小さな命を見捨てず、川の水を放流すれば1時間ほどで水位が下がり、犬を救い出せるのではないかという声が上がりました。その結果、汚水処理場との交渉を経て放水が始まり、その後、犬はようやく無事に救出されました。救出された野良犬は行き届いた世話を受けた後、野良犬救助ステーションに送られました。

 この件がインターネットで拡散され、ネットユーザーの議論を巻き起こしています。主な論点は二つあり、一つは同大学の教師と学生は愛に溢れ、命の尊さを尊重しているという称賛の声で、もう一つは、一大学として、1匹の野良犬を救うために学校を囲む川の水の放流までやる必要があるのか、下流域に影響を及ぼすのではないかなどと疑問視する声です。(Lin、坂下)

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