【CRI時評】イスラエル・パレスチナ問題で、中国の提案はなぜ国際的に認められるのか

2023-11-23 14:10:37  CRI

 今回のイスラエルとパレスチナの紛争はすでに1カ月以上続いており、ガザ地区の子ども5800人以上を含む、双方の1万5500人超が死亡した。中国はこの状況を受けて、「三つの急務」を提起した。すなわち紛争の各方面による即時停戦、人道主義救援ルートの安全と円滑さの保障、紛争の拡大防止だ。中国はまた、イスラエルとパレスチナの紛争の悪循環を断ち切る根本的な活路は、パレスチナとイスラエルのいずれをも国家としての存続を認める「2国家解決」の実現だと強調してきた。中国は、同問題における「焦眉の急」と長期面の両方に配慮している。

 最近になりアラブ・イスラム諸国の外相合同代表団が訪中した。彼らは中国を、イスラエルとパレスチナの紛争の国際的仲裁を得るための最初の訪問地に選んだ。中国はイスラエルとパレスチナの問題で、米国の「一辺倒」政策と異なり、いかなる私利もなく、どちらにも一方的な肩入れをせず、イスラエルとパレスチナの停戦と平和共存を心から望んでいる。ある専門家は、「中国はパレスチナとイスラエル双方の共通の友人であり、パレスチナ人の生存権、建国権、帰還権だけでなく、イスラエルによる生存と安全保障の求めにも配慮している」と指摘した。

 中国はパレスチナ自治政府と国連機関を通じて200万ドル(約3億円)相当の緊急人道支援を提供した。エジプトを通じてガザ地区に1500万元(約3億1300万円)相当の食料や医薬品などの緊急人道援助物資を提供し、ガザの人々の必要に基づき、物資援助を引き続き提供することを約束した。

 中国は11月1日から中国は国連安全保障理事会の輪番議長国を務めており、15日にはイスラエル・パレスチナ問題に関する決議第2712号を採択するよう安保理に働きかけた。同決議は人道上の懸念に注目し、子どもの保護を特に重視し、ガザ地区全体で十分な日数のある長期間の人道主義に基づく一時停戦の緊急実施を求めるものであり、停戦を推進するための第一歩と考えられている。安保理が同決議を採択するのは実に困難で、中国側は採択のために多大な努力をした。

 各方面が共に努力したこともあり、イスラエル政府とハマスはそれぞれ現地時間22日、4日間の停戦合意に達したと発表した。ガザの人々はようやくつかの間の安息を得た。ただし、短期間の停戦でパレスチナとイスラエルの問題を根本的に解決することはできない。安保理決議第2712号は可能な限り迅速に実行に移すべきだ。中国側の提案は、イスラエルとパレスチナ双方と国際社会にとって深く考える価値があるものだ。(CRI論説員)

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