世界初 中国製の垂直離着陸複葉固定翼ドローンが公開

2023-11-22 15:37:32  CRI


中国で開発された世界初の垂直離着陸複葉固定翼ドローン

 中国南部の深セン市でこのほど開催された中国国際ハイテク成果交易会で、世界初の中国製の垂直離着陸複葉固定翼ドローンが一般公開されました。

 このドローンには2枚の固定主翼があり、離陸後には主翼を水平にして飛行します。垂直離着陸ができるため滑走路を必要とせず、利便性が大幅に向上したとのことです。

 独自開発と製造に成功した中国科学院長春光学精密機械および物理研究所の研究チームによると、このドローンは世界で初めて2枚の主翼と複数の回転翼を採用した構造です。駆動システムやセンサーデータ融合、飛行制御システム、アルゴリズムなどの技術を活用することにより、従来のドローン性能の限界に迫るセ氏氷点下40度、標高5500メートルの状況で、しかも風速毎秒13.9~17.1メートルの強風の中での正常な離着陸と飛行を実現しました。

 このドローンの主たる動力源はリチウム電池です。回転翼は垂直離陸時には上昇力を提供し、水平飛行に転じた後には水平方向への推力供給に切り替わるため、エネルギー利用効率が非常に高い特長があります。ドローン本体の重量は約30キロで、最大積載能力は17~18キロ、航続時間は4時間です。将来的には電力、石油・天然ガス開発、林業、緊急対応、測量分野などでの幅広い応用が期待されています。(鵬、鈴木)

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