集合住宅のバルコニー外に干していた布団にガラス破片 警察官が一軒一軒回って住民のDNA採取

2023-11-21 14:37:27  CRI

 中国南東部にある江西省南昌市の公安局青山湖分局塘山派出所はこのほど、管轄区内の集合住宅に住む肖さんから救助要請を受けました。肖さんはバルコニーの外に干していた布団にガラス瓶の破片がたくさん付着していることに気づきました。地面に落ちて人に当たったら、命に関わることになります。 

 社区(コミュニティー)の警察官である童艶さんは、要請を受けて直ちに現場に赴き、捜査と証拠集めを行い、指紋を採取するため割れたガラス瓶を捜査大隊の技術科に持ち帰りました。しかし、瓶は粉々になっていたため、DNAを採取して当事者を特定することは難しい状況でした。 

 それでも童さんは諦めず、再び事件現場を訪れ、手掛かりを探しました。その際、肖さんから、またベランダでストローの入ったガラス瓶を見つけたと聞かされました。童さんはストローを持ち帰り、DNAの採取に成功しました。 

高所からの物の投げ捨ては深刻な結果を招く 

 童さんは、なぜ真相究明にこんなにも執着するのかと聞かれ、「高所から物を投棄する行為を人々は深く憎み嫌う。この居住区ではこれまでに何度もこうした事件が発生していた。当事者を突き止め、住民らに報告したい」と述べました。 

 童さんは、当事者を突き止めるため連日残業し、現場の集合住宅の19階より上の家庭を一軒一軒尋ね、全員のDNA採取を完了しました。 

 童さんは、当事者が判明するとすぐに現場に駆けつけ、事情聴取しました。その結果、ある家庭の子どもがベランダと窓台でガラス瓶を使って光の屈折実験をしていた際に不注意で瓶を落としたことが分かりました。童さんが厳重注意すると、子どもとその保護者は、高所から物が落ちることの危険性を認識し、このようなことを二度と起こさないと約束しました。(殷、柳川) 

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