【CRI時評】「サンフランシスコビジョン」を実現するには

2023-11-18 09:18:33  CRI

 米サンフランシスコ近郊のファイロリが15日、世界の焦点となった。ここで、中国の習近平国家主席はバイデン米大統領と4時間近くにわたって話し合い、政治外交、人文交流、グローバルガバナンス、軍事安全保障などの分野で20数項目の共通認識に達し、未来に向けた「サンフランシスコビジョン」を形成し、中米関係の改善と発展のために方向性を示し、激動・変革する世界に確実性と安定性を注ぎ込んだ。

 習主席の訪米は6年ぶりで、中米首脳の対面会談は1年ぶり。人と人の間には付き合いの原則があり、国と国の間にも付き合いの道がある。相互尊重、平和共存、協力・ウィンウィンは過去50年間の中米関係発展の経験であり、中米が共に努力する方向でもあるはずだ。今回の会談で習主席は、この中米が正しく付き合う道を再度強調し、中米間の新たなビジョンを打ち出した。

 「サンフランシスコビジョン」とは何か。中国側は共に努力して中米関係を築く「5本の柱」と形容し、双方が互いの正しい認識を共同で確立し、食い違いを共同で適切に管理し、互恵協力を共に推進し、大国の責任を共同で担い、人文交流を共に促進しなければならない」と強調した。「5本の柱」は中国側が中米関係を安定させ、良好にするために提起した行動案であり、中国側の中米関係、世界の平和と発展に対しての大きな責任感を具体化している。

 「サンフランシスコビジョン」を実現させるには、中米が互いを正しく認識していることが前提となる。米中はライバルなのか、パートナーなのかということは根本的な問題だ。ここ数年来、中米関係がどん底に陥った最大の原因は、米国側が誤って中国を最も主要な競争相手、最も重大な地政学的挑戦と見なし、誤った政策と行動を取ったことにある。

 「サンフランシスコビジョン」を実現させるには、中米が食い違いを適切に処理する必要がある。中米が共同で人類社会の際立ったリスク・試練に対応する必要がある。また人文交流を阻むマイナス要因を減らし、両国国民がより多く行き来し、より多く意思疎通するのを奨励し、支持する必要がある。習主席は「中米は付き合わなければだめだ。相手を変えようとするのは非現実的だ。衝突・対抗の悪しき結果は誰も受け入れることはできない」と述べた。

 今日、サンフランシスコは中米関係を安定させるための新たな出発点になるべきだ。米国側が真に中国側と歩み寄り、両国元首の重要な共通認識を実行に移すことを希望する。サンフランシスコから再出発して、ビジョンを現実にする。(CRI論説員)

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