習主席 APEC非公式首脳会議で四つの提案

　習近平国家主席は現地時間17日午前、米サンフランシスコで開かれたアジア太平洋経済協力会議（APEC）第30回非公式首脳会議で、「初心を堅持し、団結と協力を行い、手を携えてアジア太平洋地域の質の高い発展を促進」と題する重要な演説を行いました。

　この演説で習主席は、「われわれはアジア太平洋協力の初心を堅持し、時代の呼びかけに責任を持って応え、手を携えて世界的な課題に取り組み、プトラジャヤ・ビジョンを全面的に実行に移し、開放的で活力があり、強靭で平和なアジア太平洋共同体を構築し、アジア太平洋の人々と子孫の共同繁栄を実現すべきだ」と述べました。 

　また、習主席は四つの提案を行いました。

　第一に、イノベーションによる駆動を堅持すること。科学技術の発展の流れに則り、より積極的な姿勢で科学技術の交流・協力を推進し、手を携えて開放的かつ公平で公正な差別のない科学技術の発展環境を構築すべきである。

　第二に、開放の方向を堅持すること。自由で開放的な貿易と投資を維持し、世界貿易機関（WTO）を中核とする多国間貿易体制を支持・強化し、世界の産業チェーンとサプライチェーンの安定と円滑な流れを維持し、経済貿易問題の政治化、武器化、安全保障概念汎用化に反対すべきである。

　第三に、グリーン発展を堅持すること。人と自然の調和と共生を堅持し、グリーンで低炭素な発展のあり方への転換を加速し、協力して炭素削減、汚染の減少、グリーンの拡大、成長を推進すべきである。

　第四に、普遍的な共有を堅持すること。国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を全面的に実行に移し、発展問題を国際アジェンダの中心に戻し、発展戦略の連結を深め、世界の発展における赤字問題を共同で解決すべきである。

　会議は「すべての人々にとって強靭で持続可能な未来を創造」をテーマにバイデン大統領の主宰で開催され、「2023年APECサンフランシスコ宣言」が採択されました。（藍、MN）