中国の研究チーム 次世代火星大気モデルの構築に成功

2023-11-16 14:50:42  CRI


次世代火星大気モデルの性能検証に使われた各種データ

 中国科学院大気物理研究所の火星研究チームはこのほど、独自に開発した高解像度大気モデル動力フレームワークの応用分野を火星の大気に拡大して、次世代火星大気モデルの構築に成功しました。

 火星の大気は、地球とは異なり、低圧かつ低温で、水蒸気が極めて少なく、大気中の砂ぼこりの状況は常に変化しています。研究チームは、次世代火星大気モデルを利用し、火星の大気中の砂ぼこり、水、二酸化炭素という三つの重要な気象要素の循環をシミュレーションし、中国の火星探査機「天問1号」に搭載された火星探査車「祝融号」と米国の火星探査機「バイキング1号」「バイキング2号」の観測結果および火星の大気に関する国際データバンクに基づき、同モデルの性能検証を行いました。

 その結果、同モデルは「祝融号」などが記録した火星の大気の地表面気圧の再現に成功したほか、火星の地表温度、帯状風、極冠と砂ぼこりのシミュレーションにおいても良い効果があることが分かりました。(鵬、柳川)

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