北京
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北京の民間団体「中日交流論壇」の主催による交流会が15日に北京市内で開かれ、日中友好継承発展会の坂下重信理事長が、「新時代における中日経済交流と協力」をテーマに講演を行いました。
日中友好継承発展会の坂下重信理事長
坂下理事長は講演の中で、「人口減少・高齢化という共通の課題に対応するため、医療・介護・ヘルスケア分野は両国の有望な協力分野となる」と指摘した上で、これらの分野におけるスマート技術の応用や高齢化対策等に関する知見や経験の共有と、それぞれの優位性を活かした、より高度な連携・協力を行う必要性を強調しました。
また現在、複雑さと不透明感が増す国際情勢の中、「日中両国の関係は必ず良くなる」と示し、両国が抱える課題の解決において協力すべきは協力するという、新時代にふさわしい建設的かつ安定的な中日関係の構築に向けた経済面での貢献と、新時代における円滑な人的往来の本格化とより幅広い分野での交流の推進、相互理解の深化による、より緊密かつ互恵的な中日関係への発展に対する期待を示しました。
坂下理事長はまた、中国の電気自動車(EV)、リチウムバッテリー、ネット配車サービスなどの分野の高度な発展を評価する一方で、この分野における日本の遅れを指摘し、「今後はこれらの関連サービスの分野で日中協力を進展させ、日本の国民生活の向上にも貢献していく」との考えを語りました。
交流会で議論を交わす参加者たち
講演後、会場では両国の有識者や学者らにより中日関係の現状・未来と今後取るべき行動などをめぐって踏み込んだ議論が交わされ、「新時代における中日経済の交流と協力で手を携えよう」という力強いメッセージが出されました。
出席者らによる記念写真
なお、「中日交流論壇」は、中日両国の民間交流及び協力を促進するため、欧美同窓会留日分会、北京大学日本語学科同窓会、中関村科技企業家協会などが共同で発足させたフォーラムです。(取材:趙雲莎)