北京
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中国西部、新疆ウイグル自治区のタリム盆地にある石油・ガス井が177日間の掘削を経て、地下9432メートルの位置から高生産量の石油と天然ガスのフロー(流れ)を取得しました。この深さは現在のアジア記録を更新しました。
中国新疆にあるアジア最深の石油・ガス井
稼働すれば原油の生産量は日量200トン、天然ガスは日量5万立方メートルに達すると予想されています。
タリム盆地では現在、深さ8000メートルを超える石油・ガス井が200カ所以上で、確認された資源量は50億トンに達し、超深層油ガス資源量は中国の各盆地のトップとなっています。
一方、タリム盆地の地質条件は世界の他の盆地と全く異なり、地質構造が複雑で多様であり、石油・ガスの埋蔵も超深度・超高温・超高圧といった特徴を持っています。中国は、探査と開発上の難題となるそれらの課題を乗り越え、耐高温掘削液システム、測量・制御機器、9000メートル級超深層井構造設計技術などの開発に成功した上、コストの削減や利益を実現しているということです。(鵬、野谷)