中国気候センター 今年は1850年以降最も暖かい年と予測

2023-11-14 14:46:12  CRI

 中国国家気候センターは11日、最新の観測結果として、中程度の強度を持つエルニーニョ現象が発生しており、来年春にかけて続くと発表しました。また、これまでの天候や気候状況に基づき、今年は世界の平均気温がこれまでで最も暖かかったとされる2016年の記録を超え、1850年以降で最も暖かい年になる可能性があるとの予想を明らかにしました。

 国家気候センターによると、太平洋赤道域の中部から東部にかけて今年5月にエルニーニョ現象が観測されてから、エルニーニョ監視海域(北緯5度と南緯5度、西経150度と西経90度で囲まれた海域)の監視指数(監視海域の海面水温の基準値との差)は急速な増加傾向が続いており、すでに5カ月連続で0.5度を超え、エルニーニョ現象の発生基準を満たしています。エルニーニョの強度は中程度で、タイプは東太平洋型(海面水温上昇の中心が赤道付近の東太平洋に位置する)とされています。今回のエルニーニョは来年春まで続き、エルニーニョ監視海域の海面水温監視指数のピークは今年11月から来年1月になると予想されています。

 国家気候センターは、「エルニーニョは地球温暖化に拍車をかける。エルニーニョ現象は、熱帯の太平洋地域では主に大気を暖めることで、世界の気温を上昇させる。太平洋赤道域の東部の海面温度が1度上昇するごとに、世界の年平均気温は0.12度上昇する。中程度またはそれ以上の強さのエルニーニョは通常、世界の表面温度を年平均で約0.1~0.22度上昇させることができる。今年は5月以来、月別最高気温が更新されていることにより、1850年以降で最も暖かい年になる可能性が高い」と予測しています。(鵬、坂下)

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