北京
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国連食糧農業機関(FAO)はこのほど、河北省寛城の伝統的なクリ栽培システム、安徽省銅陵の白ショウガ栽培システム、浙江省仙居の古ヤマモモ群複合栽培システムを世界農業遺産(GIAHS)に正式に認定しました。これにより、中国の世界農業遺産の数は22件に増え、世界一を維持しました。
河北省寛城の伝統的なクリ栽培システムは3000年余りの歴史があり、クリ栽培を中心に作物、薬材、家禽などを合理的に配置した複合栽培体系です。地元住民は地域の実情に合わせて立体栽培、剪定(せんてい)管理、水土資源の合理的利用などの技術体系を生み出し、地元の農業と生物の多様性を有効に保護しました。
安徽省銅陵の白ショウガ栽培システムは2000年余りの歴史があります。銅陵の白ショウガは、塊が大きく皮が薄く、汁が多くかすが少ないという特徴があります。地元住民は、長期にわたる生産の実践の中で、立冬の前後に干した種ショウガをハスの葉で包んで楼閣に保管し、火を燃やして保温と催芽をして安全な越冬と翌年の高い発芽率を確保する「姜閣保種催芽」、高畝栽培、トキワススキによる遮光という三つの独特な伝統的生産技術を生み出しました。
浙江省仙居の古ヤマモモ群複合栽培システムは、梅の木と茶の木の混植、梅林でのニワトリの飼育、ツチバチの養殖を有機的に結合した複合型山地農業モデルです。仙居は世界のヤマモモ人工栽培の起源地の一つです。千年の発展と代々の選別・育成を経て、今では品種が豊富で、系譜が整った古ヤマモモの種資源が蓄積されました。(非、柳川)