中国勢が「モンディアル・デュ・パン」で優勝 開催国のフランスが驚愕

2023-11-13 14:39:06  CRI

 製パン技術の世界一を決める大会「モンディアル・デュ・パン」で、中国チームが初めて優勝しました。

 モンディアル・デュ・パンは「パンづくりのオリンピック」とも呼ばれる国際大会で、2007年からフランスで2年に1回開催されています。第9回となる今年は10月25日にフランスのナントで開催され、世界15の国と地域からの選手が、それぞれ個性的なパンづくりの技を披露しました。わずか8時間で100種類のパンを作るというプレッシャーの中、過酷な競争に勝ち抜いたのは中国チームでした。フランスの地元メディアは「驚愕! 中国人が栄えあるモンディアル・デュ・パンで優勝!」と報じ、中国のネットユーザーからは「外国人が中国の餃子づくりの大会で1位になったようなものだ」といったコメントが寄せられました。

 

 中国チームが作った琵琶とスーナを背負ったパンダ形のパン 

 モンディアル・デュ・パンで優勝したのは20代の洋菓子師高級技能者の龔鑫(きょうしん)さんたちが製作した中国の伝統楽器である琵琶とスーナを背負ったパンダのパン。高さは1メートルもあります。龔さんが作った他のパン作品は、今大会で最優秀芸術パン賞も受賞しています。

今大会の最優秀芸術パン賞を受賞した作品

 世界大会で優勝した龔さんの職人としての道は平たんではありませんでした。龔さんは中等専門学校を卒業後、中国南部の深センに出稼ぎに行き、その後、両親に勧められて洋菓子づくりを学び始めました。そして、師匠とともに深センのパン屋で働きながら、パンづくりに本格的に取り組みました。

 しばらくすると龔さんは、パン屋ではパンづくりの理論と知識を深く学ぶことができないと考えるようになりました。そこで、思い切って仕事を辞め、パティシエの教育機関で勉強を始め、卒業後には、学校に残って教師となる機会を得ました。パン焼きの弟子から高級職業技能大学の教師になるまで、わずか2年でした。龔さんは、練習と研鑽を毎日積み重ねることで「人生の逆襲」を実現したのです。

 龔さんはいつも作業台の前に10時間も立ち続けます。オーブンの火傷の跡は龔さんの努力の日々の証です。まずは中国で全国優勝を果たし、そして世界で優勝するまで、龔さんは長年にわたりパン生地に「鍛えられて」きました。龔さんは今後も、自分の腕をさらに磨きながら、その技をより多くの学生に教えていきます。

 近年、中国のパン職人や洋菓子職人は、国際的な洋菓子大会で次々に好成績を収めています。10月25日にフランスで龔さんチームがモンディアル・デュ・パン優勝という歴史的快挙を達成した前日の10月24日には、ドイツのパン・洋菓子の業界最大の国際見本市「iba」のコンクールで、馮英傑さん、林業強さんたちの中国チームが優勝しました。さらに、10月13日には中国の呂浩然さんが、イタリアのミラノ開催されたティラミス世界選手権で優勝しましています。(ヒガシ、鈴木)

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