世界最大18メガワットの洋上直接駆動式風力発電ユニットがラインオフ

2023-11-13 14:23:44  CRI

ラインオフした世界最大の単独機容量と羽根車の直径を持つ洋上直接駆動式風力発電ユニット 

 次世代型の18メガワット海上直接駆動式風力発電ユニットが10日、福建省・福清市内でラインオフしました。同ユニットは、現在までにラインオフした中で単独機としての発電容量と羽根車の直径が世界最大の洋上直接駆動式風力発電ユニットです。

 同ユニットは3万点以上の部品で構成されています。ユニットハブ中心の高さは53階建て住宅の高さに相当する160メートルで、羽根車の受風面積は標準サッカー場7.5面分に相当する5万3000平方メートル余りです。ブレード1本の長さは126メートルで、年間平均風速が毎秒10メートル以上の海上を念頭に開発されたもので、風速が毎秒80メートルに達する極めて猛烈な台風にも耐えられます。

 ユニットは年平均風速が毎秒10メートルの状況で、1基当たりの定格出力が18メガワットで、ブレードが1回転するごとに38キロワット時の電力量を産み出します。年間では一般家庭4万世帯の1年間の生活用電力を賄う7200万キロワット時のクリーンな電気エネルギーを発電できます。また、石炭火力発電と比べて年間で標準炭2万トン余りを節約でき、二酸化炭素排出量を5.5万トン余り削減できます。同ユニットは年内に量産可能な状態になる見込みで、まずは中国南東部の沿海地域で、模範を示すことを兼ねて運用されます。

 今回ラインオフした18メガワット海上直接駆動式風力発電ユニットは、重要部品のブレード、発電機、変換器、変圧器などで完全に独自の開発と製造を実現しました。(ヒガシ、鈴木)

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