中国の中央銀行 今年の中国経済の成長率5%前後見通し

2023-11-10 14:10:30  CRI

 中国の中央銀行である中国人民銀行の宣昌能副総裁は8日夜、2023金融街フォーラム年次総会で、今年の中国経済の成長率は5%前後になるとの見通しを示しました。

 宣副総裁は、「今年に入って以来、マクロコントロールの総合政策が効果を発揮するのに伴い、中国の主要経済指標は安定的な回復が際立っている。経済運行中に積極的な要素が蓄積され、注目点も増え、期待が上向いている」と指摘しました。また、今年の中国経済について、「成長率は5%前後になる見込みだ。主要経済体で依然上位を占め、引き続き世界経済成長の重要なエンジンと安定の力になっていく」と強調しました。

中国人民銀行の宣昌能副総裁

 今年の政府活動報告書は2023年の中国国内総生産(GDP)の成長目標を5%前後と定めており、国際組織は中国の年度経済成長目標の実現への信頼感を強めています。国際通貨基金(IMF)はこのほど、2023年の中国経済の成長予想を上方修正し、今年10月の予期平均値より0.4ポイント引き上げ5.4%にしました。

 これについて宣副総裁は、「各国のインフレ圧力の緩和、景気後退リスクの上昇に伴い、主要中央銀行は適時に利上げを終了するだろう。緊縮通貨政策が各国の通貨相場、株式市場、越境資本の流動に与える影響は弱まっていくだろう。しかし、今後、その影響で重ねてきた効果も徐々に現れ、一部の経済体と分野のリスクに高い関心を持ち続ける必要がある」と分析しました。(朱、野谷)

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