中国で生き残ることがグローバルで生き残る鍵=パナソニック代表

2023-11-09 12:31:45  CRI

 第6回中国国際輸入博覧会が11月5日から上海市で開催され、世界から注目を集めています。初回から6年連続で輸入博に出展しているパナソニックの代表取締役副社長で、中国・北東アジア総代表でもある本間哲朗氏が中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の取材を受けました。本間氏は「輸入博は非常に重要で出展した効果が十分に見込める」とし、パナソニックホールディングス(HD)の楠見雄規社長が初めて輸入博を訪れ、中国の重要性について語ったことがそのことを示していると強調しました。

 パナソニックは中国で45年にわたって事業を展開してきました。その立場から見た中国市場について本間氏は「中国には60数個の拠点があり、5万人以上の社員が働いているうえ、中国市場はグループ全体の27%の売り上げを占めている。また、中国のGDPは日本の4倍にもなり、この事実と向き合った時に、中国を重視しないという選択はありえない。中国で生き残ることがグローバルで生き残る鍵になる」との考えを示しました。

 今年のブースでは、従来のヘルスケアやインテリジェント製造に加え、新エネルギー自動車向けのデバイスの展示スペースが目立ちました。中国におけるEV車市場の拡大に伴い、新たなソリューションを提供することで市場開拓への狙いが伺えます。また、本間氏はパナソニックが今年に入ってからすでに3件の投資を取り決めるなど、中国への投資に変わらない姿勢を保っているとした上で、「グリーンファンドにも出資し、グリーン社会に向けたベンチャーの取り組みも行っている」と新たな事業展開を紹介しました。

 ここ数年の中国市場については「中国の消費者は世界で最も新しい技術や商品を受け入れる能力がある。そのため、中国で新しいことが発生する確率が高い」と中国のイノベーション環境が優れていることにふれ、「イノベーションをしなければ売り上げを伸ばすことは難しく、常に新しい競争の切り口が出てくるという意味で、他のマーケットとは違ってきている」とマーケットの独自性を語りました。(取材:RYU 校正:CK)

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