【CRI時評】輸入博での「世界初発表」から得られるチャンスとは何か

2023-11-08 16:20:38  CRI

 自動コーヒーメーカーと自動運転を融合させたイタリア製の無人コーヒーカー、分解することなくソファーやカーテンを急速洗浄し急速乾燥するドイツ・ケルヒャー社のクリーン製品、360度の回転と180度の屈曲を実現するロレアルの超正確スマート化粧器具――。上海市で開催中の第6回中国国際輸入博覧会(輸入博)では、多くの革新的な製品が登場し、デジタル、スマート、グリーン発展などの先端科学技術が集中的に披露された。

 輸入博は輸入をテーマとする世界初の国家級展示会としてすでに「金看板」であり、中国と各国がイノベーションによる成長の潜在力を共に掘り起こす良質なプラットフォームだ。例えば米ボストン・サイエンティフィック社は今回、世界で初めて米国食品医薬品局(FDA)に承認された「胃内バルーン」による体重管理機器を出展した。同社がこれまでに中国博覧会で初披露した新製品は多くがすでに中国市場に進出し、人気を得ている。ボストン・サイエンティフィック中国区の達波副総裁は本記事作成のための取材に対して、「そのことで、弊社は医療の超先端技術を初めて発表し初めて展示する場に輸入博を選ぶことについての自信を確固たるものにした」と述べた。中国における現在の消費の高度化の傾向は、多国籍企業の発展に新たなきっかけをもたらしている。

 中国は14億人以上の人口を擁しており、うち4億人以上が中所得層だ。このことは、中国が世界の新技術や新製品に巨大な試験場と投入先を提供していることを意味する。同時に、中国のイノベーション駆動型の発展戦略の成功が、外国企業のイノベーションにとっての「肥沃な土地」をもたらしたことになる。

 どの新製品も、人々の素晴らしい生活へのあこがれを体現するものだ。輸入博は商品貿易のプラットフォームであるだけでなく、世界のイノベーションに豊穣な大地を提供している。質の高い「一帯一路」共同建設が「第二の10年」に入ったことで、ますます多くの世界の企業が輸入博を「飛び板」として中国に投資する、すなわち出展者が投資者に転身することが予想される。彼らが手に入れたのは単なる注文や市場、新たなアイデアだけでなく、中国式現代化建設がもたらした無限のチャンスだ。(CRI論説員)

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