<輸入博>花王「中国は最大の海外市場」 環境保護分野の市場開拓に注力

2023-11-07 13:16:53  CRI

 11月5日から10日まで中国上海市で開催されている第6回中国国際輸入博覧会には、過去最多となる154の国・地域から3400社以上の企業が出展しています。

 2018年の第1回輸入博から6年連続で出展している花王は、イノベーティブな技術や商品、環境面や工業用製品などを展示しています。また、中国での30年間歩みを紹介するコーナーを設け、企業としての取り組みを来場者に伝えています。

 花王(中国)投資有限公司の竹安将董事長は、世界に向けて発信する重要なプラットフォームであり、一つの場所で企業の取り組みを全て伝えることができると輸入博を評価し、商品のもつさまざまな背景や技術などを伝えられることも大きなメリットだと語りました。

 また、中国の対外開放については、「中国市場の開放は加速し、ビジネス環境もかなり最適化されてきている」としたうえで、今後の展開について、「中国の消費者や企業のニーズを探り、環境保護や健康などの分野に注目していく」と語りました。さらに、「中国は最大の海外市場だ。若者の動向や激しい変化への対応などの課題をクリアしていくことが成長の鍵になる」との考えを示しました。

 花王は環境保護分野にも注目しており、昨年からは中国農業科学院との協力により、広西チワン族自治区、湖南省、江西省でドローンによる農薬の空中散布のテストを開始。農薬を風で飛散しにくくする、農産物に付着しやすくするといった技術を活用した農薬の削減を目指しています。担当者は、中国マーケットの潜在力は非常に大きく、今後はこの分野の市場開拓に力を入れていきたいとしています。(取材:RYU 校正:MN)

ラジオ番組
KANKAN特集