北京
PM2.577
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ヘリウムガス風船にはぬいぐるみのクマがぶら下がっていて、青くかすむ地球の上を漂い回っている―。このほど、ぬいぐるみの子グマが2万メートルの上空で地球と撮った動画が注目され、理系大学生のロマンと呼ばれています。
このプロジェクトは、某大学4年生の李正漢さんと王沢晨さんのチームによるものです。彼らは小さい頃から航空宇宙飛行の夢を持ち、空の景色を見たいと思っていました。チームは実験室とコンピューター室にほぼ寝泊まりの状態で、60日間をかけて設計を完成させました。
おもちゃの子グマと地球のツーショット
この動画にネットユーザーが感心すると同時に、成層圏である以上、飛行機の飛行に影響を与えないかとの疑問の声も上がりました。当該大学の公式アカウントの発表によると、同プロジェクトは地元気象部門や航空管理局などの関係機関に問い合わせたうえで、専門家の指導の下で実施されたということです。また、「気球飛行管理方法」によると、無人運転の自由気球で総質量が4キロを超えたものが規制される対象となり、今回の風船の総質量は3キロを下回っており、気象部門への届け出は不要だということです。
風船を飛ばしたこの日は、青空が広がり、1時間半上昇した後、子グマは2万8000メートルの上空にゆらゆらと昇り、青い地球と共にいる瞬間を記録しました。その後、成層圏にあるヘリウムガス風船は、内部の圧力が徐々に外部の気圧より大きくなり、とうとう爆発しました。そして、地球の引力を借りて、26分後にぬいぐるみの子グマは地球に戻ってきました。(閣、野谷)