北京
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23/19
世界知的所有権機関(WIPO)が6日に発表した「世界知的財産指標報告書」によると、2022年には世界における商標登録と意匠登録の出願件数が減少した一方で、特許出願件数は3年連続で増加して過去最高の約346万件に達しました。一方で、WIPOのダレン・タン事務局長は、地政学的な不安定さと経済見通しの不確実さが世界の知的所有権生態系に悪影響を及ぼす可能性があると警告しました。
2022年に特許出願件数が最も多かった国は中国、米国、日本、韓国、ドイツでした。2022年における中国での特許出願件数は約158万件で、引き続き世界全体の半数近くを占めました。また、インドでの特許出願件数は前年比で31.6%増加しました。中国とインドは2022年の世界での特許出願件数増加の主たるけん引力でした。また、知的財産権出願の大部分がアジアで行われているという長期的な傾向が2022年も続きました。2022年にはアジアにおける特許出願件数が全世界の67.9%を占め、商標登録申請では67.8%、工業品製品の意匠登録申請では70.3%でした。(閣、鈴木)