中国高速鉄道トンネル建設 過去最大直径のシールドマシンが稼働開始

2023-11-05 17:27:22  CRI

 中国南部の江西省南昌市と九江市を結ぶ高速鉄道の一部である天祥大道トンネルの掘削が5日午前に始まりました。この掘削作業には、中国の高速鉄道トンネル建設で過去最大直径となるシールドマシンが使われています。

 このトンネルは全長6.379キロで、一本のトンネル内に2車線が通る構造です。そのうち、シールドマシンで掘削する区間は4.4キロで、中国国内最大の直径14.8メートルの泥水式シールドマシンが使われます。トンネルの内部構造には、プレハブ工法のボックスカルバート(箱形のコンクリート構造物)が採用されており、これは、中国の時速350キロの高速鉄道トンネル建設では初の実施例となります。

 南昌市と九江市を結ぶ高速鉄道は全長137.7キロ、設計時速は350キロで、2027年3月に開通する予定です。開通によって、広東・香港・マカオグレーターベイエリアとの連結・融合が深まり、長江経済ベルト発展戦略の実施が後押しされ、鉄道沿線地域の経済と社会の発展にもつながるとみられています。北京から安徽省合肥市、江西省南昌市を経て広東省深セン市、そして香港までの全行程で高速鉄道が利用できるようになります。(鵬、MN)

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