『商業銀行資本管理弁法』本日発表　来年1月1日から正式に施行

　国家金融監督管理総局は1日、「商業銀行資本管理弁法」を発表しました。2024年1月1日から正式に施行されます。

　『商業銀行資本管理弁法』は中国の商業銀行の実情に立脚し、国際監督管理改革の最新の成果を参考にして、資本監督管理制度を全面的に改善したものです。『商業銀行資本管理弁法』はリスク・アセットの測定規則を全面的に改正し、資本測定のリスク感度を高めました。銀行には、顧客のリスクの変化を適時かつ十分に把握し、リスク・ウェイトの適用可能性や健全性を確保するための効果的な方針や施策などを策定することが求められています。

　復旦大学金融学部の董希淼研究員はこれについて、「今回の『商業銀行資本管理弁法』全面改正は、銀行のリスク管理レベルを引き上げ、銀行システムの健全性を維持し、金融リスクに対してより的確な対策を講じるのに役立つと同時に、銀行の実体経済へのサービス能力の向上を推進し、特に地方政府の債券と優良企業の資本占有率の引き下げなどを推進する。また、中国の銀行業が『バーゼルⅢ』などの国際ルールと連携し、金融業の継続的な対外開放拡大と深化を推進し、国際競争力を高めるのにも有利である」との考えを示しました。（非、坂下）