北京
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中国西部の重慶市にある万州港は「一帯一路」と長江を結ぶ重要な通過地点だ
中国では31の省、自治区、中央直轄市(以下、省)がこのところ、第1~3四半期(1~9月)の経済推移の状況を次々に発表しています。これまでに半数以上の省レベル行政区の経済成長率が全国の成長率より速いとわかりました。
中国全国のうち13省の第1~3四半期の域内総生産(GDP)が3兆元(約62兆円)を超えました。うち広東省と江蘇省の2省のGDPは引き続き全国の最上位で、いずれも9兆元(約186兆円)を超えました。
また17省のGDP伸び率は全国の伸び率の5.2%を上回りました。うちチベット自治区、海南省、内蒙古自治区、甘粛省、四川省の5省のGDPの伸び率は特に高水準で、いずれも6.5%を上回りました。西部地域の成長率は6.9%で、経済先進地域である東部地区の5.7%を上回り、地域発展のバランスがさらに改善されました。
消費は、アップグレードした消費の勢いが鮮明であるなどで回復が続いています。第1~3四半期には17省で社会消費財小売総額の前年同期比の伸び率が全国の伸び率の6.6%増を上回りました。中でも上海市や海南省などは第1~2四半期と同様に、第1~3四半期も2桁の伸び率が維持されました。(任春生、鈴木)