中国の研究チーム 加齢に伴う再生能力低下の中核的な仕組みを発見

2023-10-31 13:54:49  CRI


中国科学院

 中国科学院の研究チームによる最新の研究結果をまとめた論文がこのほど国際的な学術誌「セル・ステムセル」(オンライン版)に掲載されました。同研究結果は、加齢に伴う再生能力の異常と器官の機能低下の規律に対する認識を高めただけでなく、組織の再生を促進し、老化を遅らせる手法に向けた新たな手がかりと発想を提供するものです。

 同研究は実験動物としてマウスを用いて、肝臓の部分切除や骨格筋の冷凍損傷、後肢の虚血損傷、小腸の放射線損傷、肺の化学損傷など、8種類の組織損傷についての再生修復モデルを構築しました。一連の生理機能検査と組織学的分析をおこなった結果、若いマウス個体では心筋再生能力が極めて低いことを除いて、他の組織はいずれも一定の修復能力を持っており、その再生修復能力はいずれも老化に伴って著しく低下していくことが分かりました。

 また、同研究は単一の細胞に対する解析システムを初めて利用して、異なる組織における再生修復過程に参与する分子の動的変化の規律を比較することにより、幹細胞の反応と血管新生能力の低下が、老化した組織の再生機能障害につながる要因であることを明らかにしました。このほか、若い器官の強い再生能力に関連するマクロファージの新亜群を特定したとのことです。(鵬、鈴木)

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