北京
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国連環境計画の地球大賞を受賞した中国の「ブルーサイクル」プロジェクト
国連環境計画(UNEP)が30日、ケニアのナイロビで発表した「2023年地球大賞」では、中国南東部沿岸の浙江省が着手した海洋プラスチック廃棄物管理モデル「ブルーサイクル」が選出されました。「ブルーサイクル」は、世界2500のプロジェクトの中で国連の環境に関する最高栄誉を獲得しました。
「ブルーサイクル」プロジェクトは2020年に浙江省で始まった持続可能な海洋プラスチック汚染対策モデルで、IoT(モノのインターネット)とブロックチェーン技術を組み合わせることにより、海洋プラスチック廃棄物の「収集-保管-輸送-再生-製造」の全プロセスを可視化するクローズドループ管理システムを構築することで、海洋プラスチック廃棄物の発生抑制、低炭素リサイクル、高付加価値利用を実現するものです。
この手法に基づき、浙江省では台州、舟山、寧波などの沿岸都市に海洋廃棄物回収ポイント80カ所が設置されました。対象は1万隻以上の海洋漁船や商船で、開始以来1万トン以上の海洋廃棄物が回収され、うち2000トン以上がプラスチック廃棄物でした。
地球大賞は国連環境計画(UNEP)が2005年から毎年発表している賞で、環境を変革する影響を与えた政府、組織、個人を表彰するものです。今年の地球大賞は「プラスチック汚染に対する持続可能な解決策の発見」をテーマに募集されました。(hj、鈴木)