北京
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メキシコの現地時間29日午前11時(北京時間30日午前1時)、中国企業の中車株洲電力機車有限公司が建設を請け負ったメキシコの首都メキシコシティの地下鉄1号線全線現代化改造プロジェクトが正式に完了し、1号線の運営がスタートしました。中国企業が開発したゴムタイヤ式システムが海外で運行を開始するのは今回が初めてで、半世紀にわたってメキシコシティで運行されてきた地下鉄1号線が現代化に向けて再出発することになりました。
同プロジェクトの内容には投資・融資、車両の更新、既存車両の通信信号・線路・電気機械システムの全面的な現代化アップグレード改造、全システムの補修・維持などが含まれ、サービス期間は19年に及びます。このプロジェクトは、2022年に国連開発計画の「世界十大PPP(官民連携)プロジェクトの典型事例」に選ばれました。
同プロジェクトの車両は中国企業が独自開発したもので、9両編成を採用し、最高運行速度は時速80キロ、乗客定員は2252人で、8パーミルの勾配を上る能力と最小半径45メートルのカーブを通過できる能力を備えています。車両に採用されているゴムタイヤレールシステムは、運行中に発生する騒音を効果的に低減し、メキシコ現地の地形条件によく適応でき、旧型の車両より低騒音で安全性が高く、エネルギー消費量が低くなっています。(怡康、坂下)