マカオパタカの2種類の額面の新紙幣が2024年第1四半期から流通

　マカオ金融管理局（AMCM）は27日、行政法規第17/2020号および第18/2020号に基づき、中国銀行および大西洋銀行がマカオの法定通貨パタカ（参考：1パタカは日本円換算約18.6円）の紙幣の新シリーズを発行することが許可され、10パタカと20パタカ紙幣を2024年第1四半期に市場へ投入すると発表しました。

　新紙幣の額面は現行紙幣と同じく10パタカ、20パタカ、50パタカ、100パタカ、500パタカ、1000パタカの6種類で、横向きのデザインや色調、サイズも現行版と同様です。デザインのテーマは両銀行で異なり、多元化したマカオの姿をアピールしています。

　中国銀行が発行する新紙幣は、中国嶺南地方の文化を代表する「南獅」を前面にデザインし、背面にはマカオの特色ある建築物やランドマークを採用して、マカオの深い歴史と独特な魅力を表現しています。

　大西洋銀行版は、表面には同行本店の新旧立面図、背面には異なる年代のマカオの地図を採用し、大西洋銀行がマカオと共に時代の変遷を見守ってきたことを意味しています。

　10パタカと20パタカの新紙幣が来年第1四半期に市場に投入され、以降は毎年2種類の額面の紙幣が投入される予定です。なお、新紙幣の登場後も、現行紙幣はそのまま法定通貨として同時に流通するということです。（雲、坂下）