中国本土映画興行週間ランキング(2023.10.16-2023.10.22)

2023-10-29 17:25:59  CRI

 現在開催中の第36回東京国際映画祭で特別功労賞を受賞した張藝謀(チャン・イーモウ)監督の新作『堅如磐石(Under the Light)』が4週連続1位に。興行収入は累計12.6億元(約260億円)を超えました。朱一龍(チュー・イーロン)主演の話題の中国ノワール『河辺的錯誤(川辺の過ち)』は初登場2位。朱一龍といえば、もう1本の主演新作『ロスト・イン・ザ・スターズ(原題「消失的她」)』が、第36回東京国際映画祭の一環である東京・中国映画週間に正式出品されたばかり。この『河辺的錯誤(川辺の過ち)』は、11月19日から26日にかけて東京・有楽町朝日ホールとヒューマントラストシネマ有楽町で開催される第24回東京フィルメックスに出品される予定です。

単位:万元

 ~作品紹介~

【1位】堅如磐石(Under the Light)
公開日:2023年9月28日
監督:張藝謀(チャン・イーモウ)
主演:雷佳音(レイ・ジャーイン)周冬雨(チョウ・ドンユイ)張国立(チャン・グオリー)于和偉(ユイ・ハーウェイ)孫芸洲(スン・イージョウ)、李乃文(リー・ナイウェン)、許亜軍(シュー・ヤージュン)

 張藝謀(チャン・イーモウ)監督の9カ月ぶりの新作が4週連続1位を獲得。張藝謀作品には珍しい、現代が舞台のクライムアクションです。秘密裏に進む巨大な利権に絡んだ犯罪を暴くため、一介の刑事が奔走する様子を描くもので、主演に抜擢されたのは『満江紅(Full River Red)』にも出演した人気俳優の雷佳音(レイ・ジャーイン)。本作の日本公開は未定です。

【2位】河辺的錯誤(川辺の過ち)
公開日:2023年10月21日
監督:魏書鈞(ウェイ・シュージュン)
主演:朱一龍(チュー・イーロン)曾美慧孜(ツアン・メイホイツ)侯天来(ホウ・ティエンライ)

 今年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、第7回平遥国際映画祭のオープニング作品としてこの10月11日に上映された話題の中国ノワール『河辺的錯誤(川辺の過ち)』が早くも21日に中国本土で一般公開スタート! 1990年代の中国の田舎町を舞台に、川辺で老婦人の遺体が発見される事件が発生。そこから始まる一連の殺人事件の捜査に当たる刑事が、次第に浮き彫りになる事件の真相に向き合う様子を描いています。主演は、10月17日から24日にかけて開催される2023東京・中国映画週間に正式出品された『ロスト・イン・ザ・スターズ(原題「消失的她」)』(2023)などの朱一龍(チュー・イーロン)など。監督は、話題の中国映画『野馬分鬃(Striding into the Wind)』で知られる新鋭、魏書鈞(ウェイ・シュージュン)。

【3位】志願軍:雄兵出撃(The Great War)
公開日:2023年10月1日
監督:陳凱歌(チェン・カイコー)
出演:辛柏青(シン・バイチン)朱一龍(チュー・イーロン)張子楓(チャン・ズーフォン)陳飛宇(チェン・フェイユー)朱亜文(チュー・ヤーウェン)

 抗米援朝戦争の勝利70周年記念映画『志願軍:雄兵出撃(The Great War)』がトップ3をキープ。同じく「抗米援朝」を題材にした『1950 鋼の第7中隊(原題:長津湖)』などの陳凱歌(チェン・カイコー)監督がメガホンを取るもので、当時活躍した若き戦士たちの勇姿を描いています。日本での公開は未定です。

【4位】莫斯科行動(Moscow Mission)
公開日:2023年9月29日
監督:邱禮濤(ハーマン・ヤウ)
主演:張涵予(チャン・ハンユー)劉徳華(アンディ・ラウ)黄軒(ホァン・シュエン)文咏珊(ジャニス・マン)

 「SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班(原題:拆弾専家)」や「77回、彼氏をゆるす(原題:原諒他77次)」「レクイエム 最後の銃弾(原題:掃毒)」など、数々のヒットシリーズを世に送り続ける邱禮濤(ハーマン・ヤウ)監督の最新作がトップ5をキープ! これは、中国を代表するトップ俳優・張涵予(チャン・ハンユー)、劉徳華(アンディ・ラウ)、黄軒(ホァン・シュエン)を主演に迎えたクライムアクションで、これまで中国で何度も映画化・ドラマ化されてきた「1993年の中露列車大強盗事件」がモチーフの作品です。

【5位】前任4:英年早婚
公開日:2023年9月28日
監督:田羽生(ティエン・ユーシェン)
出演:韓庚(ハン・ギョン)鄭愷(ライアン・チェン)劉雅瑟(リウ・ヤースー)于文文(ケリー・ユー)曾夢雪(ヅェン・モンシュエ)羅米(ルオ・ミー)

 元カノ・元カレをテーマにした田羽生(ティエン・ユーシェン)監督のラブコメシリーズ第4弾が6年ぶりに登場。過去3作で恋愛に翻弄されてきた男たちが、今作ではついに「結婚」という課題に直面。

【6位】好像也没那麽熱血沸騰(Lose to Win)
公開日:2023年9月28日
監督:高虎(ガオ・フウ)
出演:魏翔(ウェイ・シャン)王智(ワン・ジー)岳亮(ユエ・リャン)艾倫(アイルン)王子異(ワン・ツィイー)

 三谷幸喜監督作『ザ・マジックアワー』の中国版リメイク『トゥ・クール・トゥ・キル ~殺せない殺し屋~(原題:這個殺手不太冷静)』(2022)などで知られる喜劇俳優・魏翔(ウェイ・シャン)の主演新作が好評上映中。本作は2018年のスペインのコメディ『だれもが愛しいチャンピオン』を原案にしたもので、知的障害者で結成されたバスケットボールチームの活躍を描きます。

【7位】最好的相遇(An Encounter To Remember)
公開日:2023年9月28日
監督:哈智超(ハー・ジーチャオ)
出演:金世佳(ジン・シージア)邱澤(ロイ・チウ)張鈞甯(チャン・チュンニン)姜珮瑶(ジャン・ペイヤオ)

 今年7月に中国広西チワン族自治区南寧市で開催されたFIRST青年映画祭の出品作品『最好的相遇(An Encounter To Remember)』が中国本土で一般公開スタート! 主人公の医師が山東省にある施設で知的障害者のカップルと出会い、人生を見直していくというハートフルな物語が描かれています。主演は『想見你 (Someday or One Day: The Movie)』(2022)などの金世佳(ジン・シージア)、イケメン俳優の邱澤(ロイ・チウ)と美人女優の張鈞甯(チャン・チュンニン)が知的障害者の役に挑戦しています。

【8位】パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー(中国題:汪汪隊立大功大電影2:超能大冒険)
公開日:2023年9月29日
監督:カル・バンカー
出演(吹替):フィン・リー・エップ クリスティン・コンベリー クリスチャン・コラ マッケナ・グレイス

 カナダ・米国合作の幼児向けTVアニメ『パウ・パトロール』が原作の劇場版シリーズ第2弾が中国と米国で同時公開中!今作では、隕石落下で超能力を身につけた「パウ・パトロール」の面々が「マイティ・パウ・パトロール」に変身。宿敵のライバール市長に立ち向かう様子が描かれています。日本公開は12月15日から。

【9位】貝肯熊:火星任務(BACKKOM BEAR: MARS MISSION)
公開日:2023年9月28日
監督:王超(ワン・チャオ)
主演(吹替):梁暁強(リャン・シャオチャン)巴赫(バーハー)張東(ジャン・ドン)

 国産アニメ『貝肯熊2:金牌特工(Agent Backkom: Kings Bear)』(2021)に次ぐシリーズの第3弾がトップ10をキープ!本作は、火星に忍び込んだ貝肯熊=バッコムと「火星の怪物」との友情と交流を描くものです。

【10位】潜艇総動員:環遊地球80天(Around The World In 80 Days)
公開日:2023年8月12日
監督:陳永剛(チェン・ヨンガン)李星良(リー・シンリャン)
主演(吹替):張嘉祺(ジャン・ジャーチー)李雲龍(リー・ユンロン)蔡旭東(ツァイ・シュイドン)陳永剛(チェン・ヨンガン)

 潜水艦のキャラクターが主人公の海底アドベンチャー・アニメシリーズの最新作がトップ10をキープ。前作から約2年ぶりとなるシリーズ9作目に当たる今作は、冒険小説の名作『八十日間世界一周』をモチーフに、潜水艦たちが世界一周の大冒険に挑戦する物語となっています。

(ミン・イヒョウ、梅田謙)

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