【CRI時評】カリフォルニア州知事の中国訪問が米国政府を目覚めさせる

2023-10-27 12:09:35  CRI

 米カリフォルニア州のニューサム知事は現在、中国を視察中だ。中国の習近平国家主席は25日、ニューサム知事と会談した。英紙デイリー・メールは、ニューサム知事が中国の指導者から温かく歓迎されたと伝えた。その他の海外メディアも、中国側は中米の地方の協力の推進を非常に重視し、期待していることを示したと指摘した。

 習主席は6月以来、ビル&メリンダ・ゲイツ財団のビル・ゲイツ共同議長、キッシンジャー元国務長官と面談し、米国の友人に相次いで書簡を返信し、中米各界の交流と地方の協力を自ら推進している。習主席は繰り返し、中米関係の基礎は民間にあり、希望は人にあり、未来は青年にあると述べてきた。今回はニューサム知事に会ったことで、説明にもう一つを追加したことになる。「活力は地方にある」だ。

 米国初のチャイナタウンが誕生したのはカリフォルニア州で、州都のサンフランシスコ市の名は中国で知れ渡っている。カリフォルニア大学系の大学に籍を置く中国人留学生は最大で2万5000人に達した。経済面では、中国は2010年以来、カリフォルニア州にとって最大の輸入元であり、重要な輸出市場であり、長期にわたってカリフォルニア州の第1位の貿易相手国の地位を維持している。カリフォルニア州には2022年時点で中国系企業が約700社あり、1万9000人以上の雇用を創出している。

 カリフォルニア州は米国で最も重要な科学技術イノベーション拠点の一つだ。メディアが伝える情報を詳細に見れば、ニューサム知事の技術提携への関心は明白だ。例えば、深セン市を視察した際には、深セン市はわずか数年で、バスのスマートネットワークをこれほどまでに巨大化させたと述べ、「本当にすごい。これが今回来た理由だ」と語った。中国の新エネルギー車の「比亜迪(BYD)」に試乗した際には、「多くの電気自動車に乗ってきたが、これは画期的だ。次世代技術だ」と感慨深げに語った。

 それだけではない。ニューサム知事は中米関係について理性的かつ実務的な認識を持っている。中国中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)に取材を受けた最には、「中国切り離し」は中米にとって選択肢ではないと語った。ニューサム知事は記者会見で、中米協力はゼロサムゲームではなく、「中国が成功すればするほど、われわれの双方が成功する」と述べた。これらの表明は、中米関係に対する米国の地方の客観的な認識を表しており、中米関係の緩和に対する米国社会の期待を示している。米スミス大学の研究者であるサラ・ニューラン氏は、「ニューサム知事の今回の訪問は、訪中を検討している米国の他の州知事に影響を与え、中国とより多くの意思疎通のチャンネルを開きたいと願う人々に自信を与える可能性がある」と述べた。このような地方間の相互作用は、中米関係の改善と発展にプラスのエネルギーを注ぎ込む。

 カリフォルニア州が長期にわたり中国と友好的であったのは、イデオロギー色を捨て、理性的で開かれた心で協力を進めてきたからだ。中米関係が低迷を続ける現在、ニューサム知事の訪中は、米国政府を目覚めさせるものだ。ニューサム知事の中国についての理性と実務的姿勢は米国中央政府の政治家にとって学ぶ価値があるものだ。(CRI論説員)

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