体重143キロの女性が高速鉄道に乗車 「ビッグサイズ」の人々のために声を上げる

2023-10-25 15:04:10  CRI


勇気を出して高速鉄道に乗った女性

 中国でこのほど、体重143キロの女性が高速鉄道に乗車した体験をインターネット上で紹介しました。女性は、体重のせいで他人からあれこれ言われるのを恐れて外出や公共交通機関の利用を避けてきました。しかし、今年になって意識に変化が生じ、これまで避けてきたことを全部やってみようと思い立ち、その一つとして高速鉄道乗車にチャレンジしたということです。

 女性が座ったのは2等席の窓側です。女性によりますと、席に座るためには自分の体を無理やり押し込むようにしなければなりませんが、体全体が痛くなるほど引っかかってしまいます。しかも、体をできるだけ窓際に寄せても、やはり体が席からはみ出し、隣の席の人に迷惑をかけてしまうそうです。

 その様子を映した動画がネット上に投稿されると、多くのコメントが寄せられました。女性は、自分と同じ悩みを抱えている「ビッグサイズ」の人が多くいることが分かりました。女性が多くの人に伝えたかったのは、「ビッグサイズ」の人がとても少数というわけではなく、他人に迷惑をかけることを恐れて外出や公共交通機関の利用を避けているだけだということです。女性は「今後、高速鉄道に乗る際は、席が広めの1等席の切符を買うか、2等席を2人分買うようにする。高速鉄道には、『ビッグサイズ』の人を対象とした、ビジネス席と1等席の間の値段で広めの席を設けてほしい。値段的には少し高くなるが、体の大きな人たちは喜んで支払うだろう」と話しています。

 ネット上では「健康のためにもなるので、やはりダイエットした方が良いかも」「高速鉄道を変えるより体型を変える方がずっと簡単だ」とのコメントが寄せられた一方で、「一つの席の1.5倍の値段で2席買えて1人で座れるような仕組みを作って欲しい」「あなたが持っているすべての公平な権利を行使すればいい」「社会全体が一人ひとりを尊重し、平等に扱い、さまざまな人のニーズをできるだけ満たしてほしい」との声も寄せられました。(鵬、柳川)

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