北京
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このほど、中国中部に位置する湖北省孝感市の新郎がハネムーン旅行をキャンセルして武漢に駆けつけ、骨髄を提供したことに、多くのネットユーザーが温もりを感じています。

骨髄提供のため準備に余念のない胡冬さん
1990年代生まれの胡冬さんは18日、中国中部にある湖北省武漢市の中心病院で造血幹細胞238ミリリットルを提供しました。実は、胡さんは今回の提供を順調に進めるために、ハネムーン旅行をキャンセルしたのですが、新婦もこの行為を全面的に支持しています。
実は、胡さんの友人に以前白血病にかかった人がいて、他人から造血幹細胞の提供を受けて骨髄移植に成功し、一家は再び平常な暮らしに戻ることができました。胡さんはこの出来事に心を打たれ、骨髄提供はとても意義のあることだと意識し、2021年6月に、骨髄バンクに登録しました。
今年1月に婚姻届を出した胡さんは、10月に約10日間のハネムーン旅行を計画しており、10月13日の航空券も予約済みでした。新婚カップルがハネムーン旅行を楽しみにしていた今年5月、胡さんに思いもよらず孝感市紅十字会から電話があり、白血病患者との初期配合に成功したため、造血幹細胞を提供する意思があるかどうかと確認されました。胡さんはためらわずにその場で承諾しました。胡さんによれば、新婦も自分の決定を支持してくれたということです。二人は造血幹細胞の提供を最優先すると決め、予約した航空券とホテルをキャンセルしてハネムーン旅行を取りやめました。
また、造血幹細胞の活性と健康を維持するために、胡さんは日々のトレーニングをはじめ、ランニング、水泳、登山などの有酸素運動を続けました。10月13日からは、本格的な採取に備えて、武漢市中心病院で前後して9針の動員剤の注射を受けました。18日に、同病院で238ミリリットルの造血幹細胞採取に成功し、全国で1万6256例目の非血縁性造血幹細胞ボランティアドナーとなりました。
ハネムーン旅行をキャンセルしたことについて、胡さんは「妻に申し訳ないと思っている。後で埋め合わせをするつもりだ」と話しましたが、二人とも、ハネムーン旅行に比べれば、人の命を救うことの方がより重要だと思っているとしています。「自分が提供することで一つの家族が救われた。これは私と妻にとって意義のある新婚プレゼントだ」と心境を明かしました。(朱、坂下)