北京
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旧暦9月9日(2023年は10月23日)は中国の伝統的な「重陽節」の日です。中国では奇数が「陽」、偶数が「陰」と考えられてきました。「9月9日」は数字の中で最も大きい奇数の「九」が重なる、すなわち「陽」が重なる縁起のよい日付で、さらに中国語の「九九」の発音は「久久」と同じなので、長寿の意味もあるとされてきました。そこで中国では1989年に「重陽節」が敬老の日と定められました。この日になると、全国各地でさまざまな敬老イベントが行われることになりました。

浙江省徳清県にある養老サービスセンターでは、高齢者のために文芸ショーが催され、さらに法律、保健などのボランティアが高齢者に詐欺防止や養老政策、健康関連のサービスを提供し、質問を受けました。

天津市武清区では、コミュニティーのボランティアらが高齢者に祝日のあいさつをして、結婚30年以上の高齢者夫婦に記念写真を撮影しました。
天津市では2021年4月から、「寸草の心」「手足の情」と名づけられた高齢者支援キャンペーンが実施されています。学校や養老組織、ボランティア組織は2年間にわたり様々な高齢者支援活動を行っており、現在までに700以上のボランティア組織、7万5000人以上のボランティアが参加しました。
東北地区の遼寧省瀋陽市では、内容豊かな養老サービス業博覧会が開催されました。会場では在宅養老、コミュニティー、養老機構、医療、養生、リハビリ、介護などに関わるサービスを体験してもらうことで、高齢者に多様でスマートな養老の選択肢が示されました。

河南省新郷市では、家族そろって山に登って高齢者の幸せを祈る活動が行われました。家族は年寄りを助けながら景観スポットに行き、一家全員で写真を撮影して新鮮な空気を吸うなどで、家族一同は「高齢者から幼い子まで皆がそろった」とびきりの幸福感を分かち合いました。(Lin、鈴木)