中国本土映画興行週間ランキング(2023.10.9-2023.10.15)

2023-10-21 11:16:35  CRI

 超大型連休終了後の1週間、劇場の客足は落ち着きを見せました。トップ10は前週からほぼ変わらず、張藝謀(チャン・イーモウ)の新作『堅如磐石(Under the Light)』が3週連続1位に。興行収入は累計11億元(225億円)を超えました。張藝謀監督は今月23日からの第36回東京国際映画祭で特別功労賞を授与されることが決まっており、監督本人が東京での授賞式に出席する他、25日には「チャン・イーモウ マスタークラス」が開催される予定です。また、新作『満江紅(マンジャンホン)』は同映画祭ガラ・セレクション部門作品に選ばれています。

単位:万元

 

~作品紹介~

【1位】堅如磐石(Under the Light)
公開日:2023年9月28日
監督:張藝謀(チャン・イーモウ)
主演:雷佳音(レイ・ジャーイン)周冬雨(チョウ・ドンユイ)張国立(チャン・グオリー)于和偉(ユイ・ハーウェイ)孫芸洲(スン・イージョウ)、李乃文(リー・ナイウェン)、許亜軍(シュー・ヤージュン)

 張藝謀(チャン・イーモウ)監督の9カ月ぶりの新作が3週連続1位を獲得。張藝謀作品には珍しい、現代が舞台のクライムアクションです。秘密裏に進む巨大な利権に絡んだ犯罪を暴くため、一介の刑事が奔走する様子を描くもので、主演に抜擢されたのは『満江紅(Full River Red)』にも出演した人気俳優の雷佳音(レイ・ジャーイン)。張藝謀作品では初主演です。本作の日本公開は未定です。

【2位】前任4:英年早婚
公開日:2023年9月28日
監督:田羽生(ティエン・ユーシェン)
出演:韓庚(ハン・ギョン)鄭愷(ライアン・チェン)劉雅瑟(リウ・ヤースー)于文文(ケリー・ユー)曾夢雪(ヅェン・モンシュエ)羅米(ルオ・ミー)

 元カノ・元カレをテーマにした田羽生(ティエン・ユーシェン)監督のラブコメシリーズ第4弾が6年ぶりに登場。過去3作で恋愛に翻弄されてきた男たちが、今作ではついに「結婚」という課題に直面。

【3位】志願軍:雄兵出撃(The Great War)
公開日:2023年10月1日
監督:陳凱歌(チェン・カイコー)
出演:辛柏青(シン・バイチン)朱一龍(チュー・イーロン)張子楓(チャン・ズーフォン)陳飛宇(チェン・フェイユー)朱亜文(チュー・ヤーウェン)

 抗米援朝戦争の勝利70周年記念映画『志願軍:雄兵出撃(The Great War)』がトップ3をキープ。同じく「抗米援朝」を題材にした『1950 鋼の第7中隊(原題:長津湖)』などの陳凱歌(チェン・カイコー)監督がメガホンを取るもので、当時活躍した若き戦士たちの勇姿を描いています。日本での公開は未定です。

【4位】莫斯科行動(Moscow Mission)
公開日:2023年9月29日
監督:邱禮濤(ハーマン・ヤウ)
主演:張涵予(チャン・ハンユー)劉徳華(アンディ・ラウ)黄軒(ホァン・シュエン)文咏珊(ジャニス・マン)

 「SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班(原題:拆弾専家)」や「77回、彼氏をゆるす(原題:原諒他77次)」「レクイエム 最後の銃弾(原題:掃毒)」など、数々のヒットシリーズを世に送り続ける邱禮濤(ハーマン・ヤウ)監督の最新作が好評上映中! これは、中国を代表するトップ俳優・張涵予(チャン・ハンユー)、劉徳華(アンディ・ラウ)、黄軒(ホァン・シュエン)を主演に迎えたクライムアクションで、これまで中国で何度も映画化・ドラマ化されてきた「1993年の中露列車大強盗事件」がモチーフの作品です。

【5位】好像也没那麽熱血沸騰(Lose to Win)
公開日:2023年9月28日
監督:高虎(ガオ・フウ)
出演:魏翔(ウェイ・シャン)王智(ワン・ジー)岳亮(ユエ・リャン)艾倫(アイルン)王子異(ワン・ツィイー)

 三谷幸喜監督作『ザ・マジックアワー』の中国版リメイク『トゥ・クール・トゥ・キル ~殺せない殺し屋~(原題:這個殺手不太冷静)』(2022)などで知られる喜劇俳優・魏翔(ウェイ・シャン)の主演新作がトップ5をキープ。本作は2018年のスペインのコメディ『だれもが愛しいチャンピオン』を原案にしたもので、知的障害者で結成されたバスケットボールチームの活躍を描きます。

【6位】パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー(中国題:汪汪隊立大功大電影2:超能大冒険)
公開日:2023年9月29日
監督:カル・バンカー
出演(吹替):フィン・リー・エップ クリスティン・コンベリー クリスチャン・コラ マッケナ・グレイス

 カナダ・米国合作の幼児向けTVアニメ『パウ・パトロール』が原作の劇場版シリーズ第2弾が中国と米国で同時公開中!今作では、隕石落下で超能力を身につけた「パウ・パトロール」の面々が「マイティ・パウ・パトロール」に変身。宿敵のライバール市長に立ち向かう様子が描かれています。日本公開は12月15日から。

【7位】貝肯熊:火星任務(BACKKOM BEAR: MARS MISSION)
公開日:2023年9月28日
監督:王超(ワン・チャオ)
主演(吹替):梁暁強(リャン・シャオチャン)巴赫(バーハー)張東(ジャン・ドン)

 国産アニメ『貝肯熊2:金牌特工(Agent Backkom: Kings Bear)』(2021)に次ぐシリーズの第3弾がトップ10をキープ!本作は、火星に忍び込んだ貝肯熊=バッコムと「火星の怪物」との友情と交流を描くものです。

【8位】オッペンハイマー(中国題:奥本海默)
公開日:2023年8月30日
監督:クリストファー・ノーラン
主演:キリアン・マーフィー エミリー・ブラント マット・デイモン ロバート・ダウニー・Jr. フローレンス・ピュー

 『インセプション』や『インターステラー』など数々のヒットを飛ばしてきたクリストファー・ノーラン監督の最新作『オッペンハイマー(中国題:奥本海默)』が中国本土でロングヒット中。本作は世界初の原子爆弾を開発した「原爆の父」として知られる理論物理学者ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた伝記映画で、主人公を演じたのは、『プルートで朝食を』(2005)や『麦の穂をゆらす風』(2006)などのキリアン・マーフィーです。

【9位】潜艇総動員:環遊地球80天(Around The World In 80 Days)
公開日:2023年8月12日
監督:陳永剛(チェン・ヨンガン)李星良(リー・シンリャン)
主演(吹替):張嘉祺(ジャン・ジャーチー)李雲龍(リー・ユンロン)蔡旭東(ツァイ・シュイドン)陳永剛(チェン・ヨンガン)

 潜水艦のキャラクターが主人公の海底アドベンチャー・アニメシリーズの最新作がトップ10をキープ。前作から約2年ぶりとなるシリーズ9作目に当たる今作は、冒険小説の名作『八十日間世界一周』をモチーフに、潜水艦たちが世界一周の大冒険に挑戦する物語となっています。

【10位】封神第1部:朝歌風雲(Creation of The Gods Ⅰ:Kingdom of Storms)
公開日:2023年7月20日
監督:烏爾善(ウー・アルシャン)
主演:費翔(クリス・フィリップス)李雪健(リー・シュエジェン)黄渤(ホァン・ボー)于适(ユイ・シー)陳牧馳(チェン・ムーチー)夏雨(シャー・ユイ)袁泉(ユエン・チュエン)娜然(ナー・ラン)

 ロングヒット中のファンタジーアクション大作、実写版『封神演義(ほうしんえんぎ)』三部作の第1弾がランキングに浮上!本作は第36回東京国際映画の関連イベントである「2023東京・中国映画週間(10月17日~24日)」「2023大阪・中国映画週間(10月26日~11月1日)」に出品される予定です。

(ミン・イヒョウ、梅田謙)

ラジオ番組
KANKAN特集