高速鉄道ブームがインドネシアを席巻

2023-10-20 16:11:07  CRI

 インドネシアの国土は1万7000余りの島で構成されており、人々にとって移動は容易でありません。しかし、9月8日から10月16日にかけて、この島々からなる国では8万人以上の人がジャカルタ・バンドン高速鉄道に押し寄せ、予約した試乗を楽しみました。

高速鉄道に乗り込む前のインドネシア人乗客

 ジャカルタ・バンドン高速鉄道はインドネシアの首都ジャカルタと観光地として有名な都市のバンドンを結び、全長は142.3キロ、最高営業時速は350キロです。投資や建設、運営を担当するのは中国とインドネシアの合弁企業であるインドネシア中国高速鉄道(KCIC)です。

 KCICのドゥイヤナ・スラメット・リヤディ社長によると、インドネシアのジョコ大統領が9月13日に同高速鉄道に初乗車して以来、多くの人々が体験を求めて予約するなどで、「高速鉄道ブーム」がインドネシアを席巻したとのことです。

 早くは8月17日のインドネシアの独立記念日にジャカルタ・バンドン高速鉄道の模型が人々によって街頭に運ばれ、民間祝賀行事の「マスコット」となりました。インドネシアの人々は初の高速鉄道の建設を誇りに思っているとのことです。

疾走する高速鉄道を手持ちの速度計で記録するインドネシアの高速鉄道ファン

 インドネシアでは今や、ジャカルタ・バンドン高速鉄道が「ジャイアントパンダ」のような人気者です。高速鉄道を扱った歌を作曲作詞する人もいれば、速度を測定する人もおり、鉄道建設の進捗を記録し続ける人もいます。インドネシアでは全国に向けて高速鉄道の名が公募された結果、正式名称は「WHOOSH(ウーシュ)」になりました。一方で、一般国民の間では「赤いコモド」というニックネームが発生しました。列車の外装がインドネシアの地元の文化の融合を意味する赤と銀の色で塗装され、インドネシアの国宝級動物であるコモドオオトカゲの抽象した模様にもなっているからです。(藍、鈴木)


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