【CRI時評】次の10年、新たな相互接続が「立体的」とはいなかることか

2023-10-20 10:38:48  CRI

 「相互接続の実現は欧州に競争力回復の機会を与える」――。ハンガリーのオルバン首相はこのほど終了した第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムでハンガリー・セルビア鉄道の建設を高く評価し、欧州さらには全世界で相互接続の新たなチャンスを模索するよう呼びかけた。

 オルバン首相が言及した相互接続は「一帯一路」共同建設の主軸であり、今回のサミットフォーラムのキーワードでもあった。中国の習近平国家主席は18日、フォーラムの開幕式での基調演説で、質の高い「一帯一路」共同建設を支える中国の8項目の行動を発表した。その筆頭は、「『一帯一路』立体的相互接続ネットワークの構築」だ。このことは、接続が今後も「一帯一路」共同建設の優先分野であることを示している。

 新たなスタート地点に立った質の高い「一帯一路」共同建設が、いかにして接続の建設をさらに推進し、世界経済の成長をけん引するか。

 習主席は一つのキーワードとして「立体」を挙げた。専門家によると、この「立体」とは相互接続の陸海空の3つの次元に限らず、インターネットのデジタル連結、金融の連結、衛星通信や測位の連結など多くの分野を含む。

 今回のフォーラムで発表された議長声明によると、次の行動の重点はインフラの「ハード接続」、規則や基準の「ソフト接続」、各国の人々の「心の接続」をさらに促進することだ。

 中国は今回、「ハード接続」としては中国と欧州を結ぶ貨物列車の「中欧班列」の質の高い発展の推進の加速、鉄道や道路を直結させる輸送を支えとするユーラシア大陸物流新ルートの各方面との共同構築など、発展のための明確で実務的な措置を打ち出した。

 「ハード接続」だけでなく共通の規則や基準を構築する「ソフト接続」もある。中国は2023年6月末までに、65の国の標準化機構および国際・地域組織と107件の標準化協力文書を交わしている。

 中国はフォーラム期間中、象徴的プロジェクトと「小さくて美しい」民生プロジェクト、さらには小規模民生支援プロジェクト1000件などを実施すると宣言した。より多くの地味ではあるが人心を集めるプロジェクトは、国や国民の「心の接続」を促進する。「一帯一路」共同建設の根幹がいっそう固められるはずだ。

 今回のフォーラムの相互連結相互接続ハイレベルフォーラムで、中国は「協力の新分野を開拓する」ことも強調した。これらの新分野には健康、グリーン、デジタル、イノベーションなどが含まれる。相互接続の内包はさらに豊富になる。

 「立体的な相互接続ネットワーク」の新たな構造を構築することは、国家経済の共同建設の活力をさらに強化し、それぞれの国が世界的なサプライチェーン、産業チェーン、バリューチェーンによりよく溶け込むよう推進し、間違いなく国際的な共同発展を実現させる。(CRI論説員)

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