北京
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58歳の馮享根さんは11日、いつものように、開始時間の8時より前に中国中部の湖北省武漢市血液センターの成分献血科に到着し、献血前の準備を行いました。60歳になるまでに出来るだけ多く献血できるよう、彼は14日間の間隔が空ける度に必ずと言っていいほど献血にやってきます。そして、11日、馮さんは武漢市で120人目の、献血回数200回を達成しました。
200回献血した武漢市の馮享根さん
馮さんは2001年から現在までに200回の献血を行い、献血した血液の総量は6万3200ミリリットルに達しました。これは330人の患者が迅速な治療を受けるのに十分な血液量です。
「初めての献血は偶然な出来事によるものだった」と、馮さんは振り返って言いました。2001年に、馮さんの友人が左太ももに思いもしないケガをして動脈から大量に出血し、緊急に輸血治療が必要になりましたが、あいにく、病院の血液在庫が不足しており、状況は非常に緊迫したものでした。幸いに緊急で血液が間に合ったことで、友人は命をとりとめました。一部始終を見てきた馮さんは「血液がなければ、結果は予断を許さないものだった」と、初めて生命に対する血液の意義を認識し、直ちに献血することを決めたのです。
偶然に始めた献血ですが、馮さんから見ればそれは「運命」のようなものでした。2001年以降、馮さんは武漢の多くの街頭献血ステーションを訪れてきました。
2011年、馮さんに武漢血液センターから電話があり、彼と同じ血液型の患者が血小板を必要としているということでした。彼はすぐに駆けつけて献血をしました。これがきっかけで、彼は献血の間隔が短い成分献血(血液中の血漿や血小板のみを採取する方法)をすれば、より多くの患者のためになることを知り、2012年3月から、血小板の献血を続けました。
馮さんは「献血は非常に安全で科学的であることを自分の実際の行動で証明したい」と述べています。(閣、坂下)