中国 264都市でバーチャル3Dシーンが実用化

2023-10-11 15:09:22  CRI

 中国自然資源部の発表によると、中国ではすでに264都市が都市級バーチャル3Dシーンを作成し、都市管理に利用しているとのことです。

 バーチャル3Dシーンとは、デジタルの世界に現実の都市を再現する、現実に基づく3次元デジタル地図であり、都市の各種自然資源要素の現状と分布状況を立体的に表示し、都市の計画・建設・サービス・管理を支援することができます。


武漢市の中央ビジネス地区(CBD)のバーチャル3Dシーン

 武漢市測量マッピング研究院シニアエンジニアの王閃氏によると、バーチャル3Dシーンは都市部で発生した事態への救援に利用可能で、該当地域の3次元地図で全体の状況を調べることにより、判断と指示が容易になるとのことです。

 また、バーチャル3Dシーンは自然資源や社会、経済などのデータと結び付けることで、都市計画などに役立てることもできます。例えば、武漢市の高層ビル「三鎮センター」の建設プロジェクトは、市の中心部に位置するため、地上では人や車が多く、周囲に建物が密集しているほか、地下には地下鉄の線路や水道管、ケーブルなどが埋設されており、工事の難度が高いとされます。バーチャル3Dシーンは地上と地下の状況をリアルに表すことができるため、建設チームが最適な設計案を策定することを助け、施工による地下鉄および地下埋設物の破壊を回避したということです。(鵬、鈴木)

ラジオ番組
KANKAN特集