世界初の新タイプの長距離送電線の一部区間がスマート化

2023-10-11 16:13:34  CRI

 中国国有送電大手の国家電網は10日、青海省と河南省を結ぶ±800キロボルトの超高圧直流送電線の青海省区間をスマート回線に転換しました。このことで、可視化オンライン監視観測や各種センサーによる早期警報、リアルタイム監視観測を通じて、送配電設備が「自ら話す」ことを実現しました。

 この±800キロボルトの超高圧直流送電は、世界初のクリーン電力の長距離送電線であり、電力が不足する中国東部に西部から送電する「西電東送」にとっても重要な送電ルートです。送電の重要個所には8種類の異なるタイプのオンライン監視観測装置が設置されており、異常電流や鉄塔の傾き、導線の振動など各種の異常をセンサーでキャッチし、また付近に山火事や地質災害、特殊気象などがあった場合も、速やかに分析して警報を出すことができます。

 スマート回線は堅牢な送電線を土台として、モニタリングセンシング、情報通信、データ融合、人工知能などの技術を総合的に応用することで、スマートセンシング、全状況の表示、能動的早期警報とスマート判断能力を備えた送電システムを構築しました。

 同送電線の青海省区間の総延長は231キロで、鉄塔432基があります。沿線は標高が高く、地形が多様であるなど環境が複雑です。そのため、環境や周囲の地形の特徴に合わせて、296セットの異なるタイプのオンライン監視装置が設置され、青海省からのクリーン電力の安定送電を確保しています。(閣、鈴木)

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