北京
PM2.523
3/-2
中国企業が建設を請け負ったアラブ首長国連邦(UAE)初の風力発電プロジェクト「UAE風力発電モデルプロジェクト」がこのほど、UAEの首都アブダビで送電を開始しました。
UAEの首都アブダビ
同プロジェクトは4つの風力発電所からなり、設備総容量は117.5メガワットです。同プロジェクトの導入は、UAEが自国の風力エネルギー利用の可能性と風力開発の重要な指標を検証するのに役立つとみられています。
同プロジェクトの完工式では、UAE産業・先進技術大臣で国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)の次期議長を務めるスルターン・アフメド・アル・シャーベル氏が、「COP28は今年、UAEで開催される。『風力発電モデルプロジェクト』は、UAEのクリーンエネルギーへの投資拡大の約束を具体化するものだ」と述べました。
UAEの再生可能エネルギー企業「マスダール」のモハメド・ジャミール・アル・ラマヒ最高経営責任者(CEO)は、「プロジェクトのスタートは各方面の長年にわたる協力の成果であり、2050年までに温暖化ガスの排出ゼロを実現するというUAEの計画を加速させる重要な構成部分だ」との考えを示しました。
UAE政府が発表した計画によると、同国は2050年までにエネルギー供給の44%を再生可能エネルギーで、6%を原子力発電で、38%を天然ガスで、12%を石炭のクリーン利用で賄うことを目指しているとのことです。(鵬、鈴木)