アフリカで医療支援に従事する中国の医師

　コンゴ共和国はアフリカ大陸の中西部に位置し、後発開発途上国の一つです。首都ブラザビルの西郊には、中国が支援して建設した中国・コンゴ友好病院があります。同病院はこの10年間で同国で最も人気のある病院となっています。 

　赤道地域にあるコンゴ共和国は、紫外線が強いため人々の眼科疾患が多発していますが、現地で手術ができる医師はわずかです。中国の医療支援を受けて友好病院内に設立された眼科センターは、すぐに同病院で最も忙しい科となり、その名を慕って訪れる患者が後を絶ちません。 

　2013年3月30日、習近平国家主席はコンゴ共和国を訪問した際、友好病院で対外医療援助任務を遂行中の中国医療チームをねぎらい、「不畏艱苦、甘于奉献、救死扶傷、大愛無疆（困難を恐れず、甘んじて献身し、命を救い、大きな愛には限りがない）」という16文字で初めて中国医療チームの精神を打ち出しました。 

　それから10年後の2023年2月、習主席は第19次中央アフリカ共和国支援中国医療チームの隊員への返信で、再び中国医療チームの精神に言及しました。 

　対外医療援助は「健康シルクロード」建設の推進における重要な構成部分です。中国はこの10年間に累計58カ国に6000人余りの医療チームを派遣し、延べ2200万人に医療サービスを提供し、約千回の巡回・義診活動を展開してきました。中国の医師は厳しい条件下で何度も「奇跡を起こした人」になり、医師としての「仁愛の心」により、現地で「最も敬愛される人」になりました。 

　中国の医療チームは現在、世界56カ国の115の医療拠点で支援活動に従事しています。（非、柳川）