【CRI時評】8連休の好況は中国経済の安定回復示す重要なシグナル

2023-10-08 15:53:24  CRI

 国内観光旅行者数は延べ8億2600万人で、比較可能なベースで前年比71.3%増となり、2019年よりも4.1%増加した。国内の観光収入は7534億3000万元(約15兆5千億円)で同じく前年比129.5%増となり、2019年より1.5%増加した。映画の興行収入は27億3000万元を突破し、全国の鉄道の輸送旅客数は延べ1億6000万人を超えた。終了したばかりの中秋と国慶節の­8連休中、中国の消費市場は活況を呈した。商務部は6日、今年の国慶節休暇中、中国の消費市場は旺盛な熱気と活力に満ちており、売上高は安定し、急速な伸びを示したと発表した。

 今年の中秋・国慶節8連休が見せた好況は、中国経済が安定して回復している重要なシグナルだ。現在、世界経済は回復力に乏しく、外部環境はいっそう複雑で厳しいものになっているが、中国経済は回復し続ける中で粘り強さと活力を維持している。今年上半期の中国の国内総生産値は前年比5.5%の伸びとなり、主要経済国の中ではトップを保っている。今年1~8月、中国の主要経済指標は回復し改善しており、全国の規模以上工業企業(年間売上2000万元以上の工業企業)の工業付加価値額は前年比3.9%増加し、消費財の小売総額は前年比7%増加し、固定資産投資は前年比3.2%増加し、サービス業の小売売上高は前年比19.4%増加した。

 特に今年8月以降、一連の内需拡大、信頼感向上、リスク回避のための政策措置が推進され、中国の工業とサービス業の生産は伸びを加速し、国内のニーズは引き続き拡大し、国民経済は順調に回復している。先日発表された9月の製造業購買担当者指数(PMI指数)を例に取ると、既に4カ月連続で回復を見せていると同時に、今年の4月以降では初めて拡大基調に戻っている。

 米国のウォール・ストリート・ジャーナルのサイトは先日、欧米の利上げ政策が消費者と企業を窮地に陥れている中、中国経済に活発な兆しが見え始めたことは全世界の経済に希望をもたらしたと述べている。国際通貨基金(IMF)のスポークスマンは先日、最新のデータから、中国経済には安定化の兆しが見えると述べた。シティグループ、ゴールドマン・サックスなどの国際金融大手は通年ベースの中国の経済成長予測を続々と上方修正している。これらはいずれも、中国経済の回復に対する国際社会の信頼が高まり続けていることを表している。国連の貿易・開発問題担当責任者は先日、中国経済の問題点に対する懸念は誇張されたものだったと指摘している。

 客観的に見て、中国経済が直面している国際環境は依然として複雑で厳しいものがあり、国内経済の構造的矛盾と景気循環の要因が重なり、回復基盤の持続的な強化が依然として必要だ。だが一方では、8連休中の消費の活況は中国経済の粘り強さ、潜在力の大きさ、満ち足りた活力をはっきりと示しており、ファンダメンタルズの面では、長期的に良い状態に向かっているという状況は変わっていない。

 成長安定化政策の効果が持続的に発揮されるのにつれて、中国の経済運営におけるプラス要因が継続的に増していくことが予想される。世界経済の成長パワーが不十分な中、中国経済は強力な粘り強さで全世界の経済回復をリードしていくだろう。(CRI論説員)

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