中国本土映画興行週間ランキング(2023.9.25-2023.10.1)

2023-10-07 13:57:17  CRI

 「中秋節+国慶節」という超大型連休がスタート! 連休前半のランキングを制したのは、張藝謀(チャン・イーモウ)監督の9カ月ぶりの新作『堅如磐石(Under the Light)』。興行収入は4億元(約80億円)を突破! 映画シーンの書き入れ時とされるこの連休、数々の作品による熱戦がさらに繰り広げられる模様です。

単位:万元 

~作品紹介~

【1位】堅如磐石(Under the Light)
公開日:2023年9月28日
監督:張藝謀(チャン・イーモウ)
主演:雷佳音(レイ・ジャーイン)周冬雨(チョウ・ドンユイ)張国立(チャン・グオリー)于和偉(ユイ・ハーウェイ)孫芸洲(スン・イージョウ)、李乃文(リー・ナイウェン)、許亜軍(シュー・ヤージュン)

 張藝謀(チャン・イーモウ)監督の9カ月ぶりの新作が週間ランキング1位に登場。張藝謀作品には珍しい、現代が舞台のクライムアクションです。秘密裏に進む巨大な利権に絡んだ犯罪を暴くため、一介の刑事が奔走する様子を描くもので、主演に抜擢されたのは『満江紅(Full River Red)』にも出演した人気俳優の雷佳音(レイ・ジャーイン)。張藝謀作品では初主演です。ヒロイン役は、人気女優の周冬雨(チョウ・ドンユイ)で、2010年の「サンザシの樹の下で(原題:山楂樹之恋)」以来、約13年ぶりの張藝謀作品への出演となりました。周冬雨はこれまでの清楚なイメージとは打って変わって、凄腕の婦警役に挑戦。本作の日本公開は未定です。

【2位】前任4:英年早婚
公開日:2023年9月28日
監督:田羽生(ティエン・ユーシェン)
出演:韓庚(ハン・ギョン)鄭愷(ライアン・チェン)劉雅瑟(リウ・ヤースー)于文文(ケリー・ユー)曾夢雪(ヅェン・モンシュエ)羅米(ルオ・ミー)

 元カノ・元カレをテーマにした田羽生(ティエン・ユーシェン)監督のラブコメシリーズ第4弾が初登場2位に。韓庚(ハン・ギョン)主演の第1弾『前任攻略(Ex File)』(2014)と、鄭愷(ライアン・チェン)主演の第2弾『前任2:備胎反撃戦(Ex-Files 2: The Backup Strikes Back)』(2015)、そして、ハン・ギョンとライアン・チェンのW主演による第3弾『前任3:再見前任(The Ex-File: The Return of the Exes)』(2017)に続き、6年ぶりとなる作品です。過去3作で恋愛に翻弄されてきた男たちが、今作ではついに「結婚」という課題に直面。

【3位】志願軍:雄兵出撃(The Great War)
公開日:2023年10月1日
監督:陳凱歌(チェン・カイコー)
出演:辛柏青(シン・バイチン)朱一龍(チュー・イーロン)張子楓(チャン・ズーフォン)陳飛宇(チェン・フェイユー)朱亜文(チュー・ヤーウェン)

 中国立国の戦いと位置付けられる抗米援朝戦争の勝利70周年記念映画『志願軍:雄兵出撃(The Great War)』が国慶節の10月1日に合わせて一般公開。同じく「抗米援朝」を題材にした『1950 鋼の第7中隊(原題:長津湖)』などの陳凱歌(チェン・カイコー)監督がメガホンを取るもので、当時活躍した若き戦士たちの勇姿を描いています。辛柏青(シン・バイチン)、朱一龍(チュー・イーロン)、張子楓(チャン・ズーフォン)、陳飛宇(チェン・フェイユー)、朱亜文(チュー・ヤーウェン)など、60人以上に及ぶオールスターキャストが結集。日本での公開は未定です。

【4位】莫斯科行動(Moscow Mission)
公開日:2023年9月29日
監督:邱禮濤(ハーマン・ヤウ)
主演:張涵予(チャン・ハンユー)劉徳華(アンディ・ラウ)黄軒(ホァン・シュエン)文咏珊(ジャニス・マン)

 「SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班(原題:拆弾専家)」や「77回、彼氏をゆるす(原題:原諒他77次)」「レクイエム 最後の銃弾(原題:掃毒)」など、数々のヒットシリーズを世に送り続ける邱禮濤(ハーマン・ヤウ)監督が、今年は国慶節の映画商戦に参戦! その最新作は、中国を代表するトップ俳優・張涵予(チャン・ハンユー)、劉徳華(アンディ・ラウ)、黄軒(ホァン・シュエン)を主演に迎えたクライムアクション。これまで中国で何度も映画化・ドラマ化されてきた「1993年の中露列車大強盗事件」がモチーフの作品で、チャン・ハンユーが刑事役、ホァン・シュエンが強盗集団のリーダー役、アンディ・ラウがモスクワで活躍する「神秘的な男」をそれぞれ演じます。なお、アンディは本作のプロデューサ―も務めます。

【5位】好像也没那麽熱血沸騰(Lose to Win)
公開日:2023年9月28日
監督:高虎(ガオ・フウ)
出演:魏翔(ウェイ・シャン)王智(ワン・ジー)岳亮(ユエ・リャン)艾倫(アイルン)王子異(ワン・ツィイー)

 三谷幸喜監督作『ザ・マジックアワー』の中国版リメイク『トゥ・クール・トゥ・キル ~殺せない殺し屋~(原題:這個殺手不太冷静)』(2022)などで知られる喜劇俳優・魏翔(ウェイ・シャン)の主演新作が今年の国慶節映画商戦に参戦。本作は2018年のスペインのコメディ『だれもが愛しいチャンピオン』を原案にしたもので、知的障害者で結成されたバスケットボールチームの活躍を描きます。ウェイ・シャン演じるチーム監督の男性が、当初見下していた障害者との交流を通じて絆を深めていく物語です。SF大作『流浪地球2(流転の地球2)』などの王智(ワン・ジー)がヒロイン役を演じています。

【6位】パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー(中国題:汪汪隊立大功大電影2:超能大冒険)
公開日:2023年9月29日
監督:カル・バンカー
出演(吹替):フィン・リー・エップ クリスティン・コンベリー クリスチャン・コラ マッケナ・グレイス

 カナダ・米国合作の幼児向けTVアニメ『パウ・パトロール』が原作の劇場版シリーズ第2弾が中国と米国で同時公開中!今作では、隕石落下で超能力を身につけた「パウ・パトロール」の面々が「マイティ・パウ・パトロール」に変身。宿敵のライバール市長に立ち向かう様子が描かれています。日本公開は12月15日から。

【7位】第8個嫌疑人(Dust To Dust)
公開日:2023年9月9日
監督:李子俊(ジョナサン・リ)
主演:大鵬(ダーポン)林家棟(ラム・カートン)張頌文(ジャン・ソンウェン)斉溪(チー・シー)

 クライムサスペンス『第8個嫌疑人(Dust To Dust)』がトップ10をキープ! 本作は1995年に中国で一大センセーションを巻き起こした実在の事件「1500万元(約3億円)に及ぶ巨額の銀行強盗事件」をもとに制作されたもので、『狂獣(The Brink)』(2017)などで知られる香港出身の李子俊(ジョナサン・リ)監督がメガホンを取っています。

【8位】貝肯熊:火星任務(BACKKOM BEAR: MARS MISSION)
公開日:2023年9月28日
監督:王超(ワン・チャオ)
主演(吹替):梁暁強(リャン・シャオチャン)巴赫(バーハー)張東(ジャン・ドン)

 国産アニメ『貝肯熊2:金牌特工(Agent Backkom: Kings Bear)』(2021)に次ぐシリーズの第3弾が一般公開スタート!本作は、火星に忍び込んだ貝肯熊=バッコムと「火星の怪物」との友情と交流を描くものです。

【9位】エクスペンダブルズ ニューブラッド(中国題:敢死隊4:最終章)
公開日:2023年9月15日
監督:スコット・ウォー
出演:ジェイソン・ステイサム 50セント ミーガン・フォックス ドルフ・ラングレン トニー・ジャー イコ・ウワイス ランディ・クートゥア アンディ・ガルシア シルヴェスター・スタローン

 シルヴェスター・スタローンをはじめ、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、ランディ・クートゥア、アーノルド・シュワルツェネッガーなど世界的アクションスターが名を連ねる名シリーズ「エクスペンダブルズ」の4作目が中国本土でトップ10をキープ。同シリーズ10年ぶりの新作であり、最終章にあたります。シリーズお馴染みのキャストが勢ぞろいするほか、50セント、ミーガン・フォックス、トニー・ジャー、イコ・ウワイス、アンディ・ガルシアといった豪華な新規メンバーも参戦。本作では、脅威をもたらす爆破犯罪を阻止すべく、最強の傭兵軍団「エクスペンダブルズ」が活躍する様子が描かれています。日本での公開は来年1月の予定。

【10位】オッペンハイマー(中国題:奥本海默)
公開日:2023年8月30日
監督:クリストファー・ノーラン
主演:キリアン・マーフィー エミリー・ブラント マット・デイモン ロバート・ダウニー・Jr. フローレンス・ピュー

 『インセプション』や『インターステラー』など数々のヒットを飛ばしてきたクリストファー・ノーラン監督の最新作『オッペンハイマー(中国題:奥本海默)』が中国本土で好評上映中。本作は世界初の原子爆弾を開発した「原爆の父」として知られる理論物理学者ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた伝記映画で、主人公を演じたのは、『プルートで朝食を』(2005)や『麦の穂をゆらす風』(2006)などのキリアン・マーフィーです。

(ミン・イヒョウ、梅田謙)

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